ナット (航空機)

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ナット(Gnat)はイギリスのフォーランド社が開発した戦闘機および練習機。1955年初飛行。

[編集] 概要

開発は1952年より開始され、1955年に機体は完成し、初飛行を行った。小型の機体であり、後退翼が高翼配置で付けられている。インテイクは機体両脇にあり、ノズルは機体末端にある。ただし、水平飛行では音速を突破できない。

軽量、小型過ぎたことが嫌われイギリス空軍では戦闘機としては採用しなかったが、Fo.114（後にナット T.Mk1に名称変更）の名称で練習機として1957年に採用した。空軍の曲技飛行隊であるレッド・アローズで長く使われている。また、フィンランドへの輸出にも成功している。なお、イギリス空軍では1979年まで運用され、フィンランドでも1974年まで使用された。

ナットが最も用いられたのは、インド空軍においてである。第二次および第三次印パ戦争において、戦闘機として用いられた。パキスタン空軍のF-86戦闘機を撃墜する戦果を挙げている。インドでは、ナットのライセンス生産を行い、バンガロールで175機が生産された。さらに改良型の独自の改良型のアジートが開発･生産され、これは1990年代まで生産された。

[編集] 要目

• 全長：8.74 m
• 全幅：6.73 m
• 全高：2.46 m
• 自重：2,175 kg
• エンジン：ブリストル　オーフュース 701-01 ターボジェット （推力 20.9KN）1基
• 最大速度：1,120km/h
• 乗員：1又は2名
• 武装：30mm機銃2門　爆弾など