トニー・バナザード
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トニー・バナザード(Antonio Bernazard Garcia,1956年8月24日 - )はプエルトリコ出身のプロ野球選手(内野手)。
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[編集] 来歴・人物
日本では1988年~1990年に南海・ダイエーに所属。主にトップバッターとして、3年間活躍する。小柄ながら俊足巧打で長打力もあり、来日1年目の1988年に28試合連続安打を記録(1993年に横浜のブラッグスに抜かれるまで、外国人選手における連続安打記録だった)するなど頼りになる助っ人だった。
しかし非常に短気で乱闘を起こすことも多く、前述の1988年には8~9月だけで3度の退場処分を受けている。またその人相だけで相手投手を怖がらせる程であり、当時日本ハム戦で登板中の武田一浩投手の下に自分のスイング後にすっぽ抜けたバットが飛び、普通ならグラウンドインしてしまったバットは1・3塁のコーチが受取りバッターに渡すものであるが、この時はバナザードが直々にマウンドの所まで、しかも小走りとかでなく武田の顔をじっと睨みながらゆっくりと歩を進めたものだから武田はビビリが収まらなかった。(この場面は珍プレーで流され、みのもんたの「えっ。怖い顔してるけど、僕悪い事していないもん」という武田の心境の吹き替えがうまく表現していた。)
現在はニューヨーク・メッツで育成担当副社長を務めている。
[編集] 所属球団
- 1979-1980 モントリオール・エクスポズ
- 1981-1983 シカゴ・ホワイトソックス
- 1983 シアトル・マリナーズ
- 1984-1987 クリーブランド・インディアンス
- 1987 オークランド・アスレチックス
- 1988-1990 南海ホークス・福岡ダイエーホークス(日本)
- 1991 デトロイト・タイガース
[編集] 成績
- 米国 1071試合 3700打数970安打 75本塁打 391打点 113盗塁 打率.262
- 日本 308試合 1160打数335安打 67本塁打 193打点 11盗塁 打率.289