デカン高原
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デカン高原はインドの半島部を構成し西ガーツ山脈から東ガーツ山脈にいたる台地のこと。
地形の起源としては洪水玄武岩で形成された溶岩台地である。玄武岩の風化によりできたレグール土(黒色綿花土)に覆われた肥沃な土地で、古来よりサータヴァーハナ朝(前1世紀頃~2世紀頃)、チャールキヤ朝(前期;6~8世紀、後期;10世紀末~12世紀)、ラーシュトラクータ朝(8世紀末~10世紀末)、バフマニー朝(14世紀~15世紀末)などの有力な王朝が興亡した。綿花の世界的な産地である。雨量は少なく、貯水用の貯め池が点在する。
一説には、6500万年前に直径10kmという隕石が現在のユカタン半島北東部に衝突した際に、その衝撃で押し出されてできたとされている。