ディー・プリンツェン
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ディー・プリンツェン(Die Prinzen)は、ドイツの音楽グループである。有名な曲として、「Schwein sein(豚だ)」「Küssen verboten(キス禁止)」「Alles nur geklaut(すべて盗んだ)」「Deutschland(ドイツ)」といったものがある。
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[編集] バンドの歴史
メンバーはライプツィヒの聖トーマス教会の少年合唱団やドレスデンの聖歌隊出身者で、そこで歌の専門訓練を受け、その後、音楽大学卒業等の経歴を持つ。旧東ドイツ時代の1987年に、ドイツのフォークグループ「ヘルツブーベン」として活動を開始。その後、若干のメンバーの入れ替えがあったりバンド名の変更があった後、最終的に「ディー・プリンツェン」を1991年に結成。結成後すぐに発売した「ガビとクラウス(Gabi und Klaus)」がヒット曲となった。
[編集] メンバー
バンドの結成時のメンバーは5人。
- ゼバスティアン・クルムビーゲル (Sebastian Krumbiegel、1966年6月5日- ) ボーカル(テノール)、ピアノ、パーカッション
- トビアス・キュンツェル (Tobias Künzel、1964年5月26日- ) ボーカル(バリトン)、キーボード、ドラム
- ヴォルフガンク・レンク (Wolfgang Lenk、1966年9月4日- ) ボーカル(テノール)、ギター、キーボード、パーカッション
- イェンス・ゼンプトナー (Jens Sembdner、1967年1月20日- ) ボーカル(バス)、キーボード
- ヘンリ・シュミット (Henri Schmidt、1967年8月17日- ) ボーカル(バリトン)
2000年よりライブなどで助っ人に入っていたミュージシャンもメンバーとなる。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] アルバム
- Das Leben ist Grausam (1991)
- Das Leben ist Grausam (アカペラ)
- Küssen verboten (1992)
- Küssen verboten (アカペラ)
- Alles nur geklaut (1993)
- Alles nur geklaut (アカペラ)
- Schweine (1995)
- Alles mit'm Mund (1996)
- Ganz oben - Best of (1997)
- A-Cappella-Album (1997)
- Soviel Spaß für wenig Geld (1999)
- Soviel Spaß für wenig Geld (アカペラ)
- Festplatte (1999)
- D (2001)
- Monarchie in Germany (2003)
- HardChor (2004)
- Akustisch live (2006)
[編集] 備考
- バンドの名称「ディー・プリンツェン」(Die Prinzen)は、直訳すると「王子達」(複数形)という意味。日本語では単に「プリンツェン」と表記されることもある(ドイツ語のdieは、英語のtheにあたる定冠詞)。
- 2002年のサッカーFIFAワールドカップ日韓大会に際して、ドイツ代表のゴールキーパー、オリバー・カーンをモチーフにした曲「オリー・カーン(Olli Kahn)」が日本に紹介された。ドイツ語の他、英語歌詞、日本語歌詞でも歌われた。
- 2004年度のNHKラジオドイツ語講座応用編では、オープニング曲に「Morgen(朝)」が使用され、また講座の途中でも曲が流れた。こういった経緯から、日本のドイツ語学習者の間では比較的よく知られているアーティストである。
- バンドのシンボルは王冠をかぶった蛙で、アルバムジャケットにもたびたび登場する。
- 「Alles nur geklaut」「Deutschland」など、ユーモラスな曲やドイツ社会を皮肉る曲が多い。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト(ドイツ語)
- Die Prinzen 和訳の頁(ファンサイト、日本語)