テイクアウト
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テイクアウト(TAKE OUT)とは主に「食事を店で食べずに持ち帰る」レストランのシステムである。
TAKE OUTという英語には「外へ出す」「連れ出す」「(時間などを)割く」という複数の意味がある。日本で使われるテイクアウトという言葉は食事のテイクアウトを指すことが多い。また主に自分、もしくは食事をする当人が直接持ち帰る場合をテイクアウトと言い、それ以外の人間が食事を外に持ち出す場合は「デリバリー」と呼ばれる。逆に店内で食事をする場合は「イートイン」と呼ばれる。既に出来上がっている、調理の必要の無い物を持ち帰るのがテイクアウトであり、生鮮食品などを持ち帰るのは日本語の定義上はテイクアウトとは呼ばない。またイートインもデリバリーも行わないテイクアウト販売のみの店舗やチェーン(例:コンビニ弁当など)には冗語になるので使用しない。自動車に乗りながら注文可能な「ドライブスルー」はテイクアウトの一形態である。なお英語圏ではテイクアウト、イートインという言葉はあまり使われず、「STAY or GO?」と聞かれる。
多くのファミリーレストランやファーストフード・チェーンがテイクアウトを実施しており。利点として店舗のキャパシティー以上の顧客をさばける事や、顧客のスケジュールに柔軟に対応できるなどが考えられる。プラスチックや発砲スチロールが無かった時代はテイクアウトにも限界があったが、今日日本では店舗に食事スペースを保有しないチェーン店も多くあり、ピザチェーンのように「デリバリー、テイクアウトのみ」という形態が最もポピュラーとなった。尚、衛生面を考慮して付属品にあたる生鮮食品はテイクアウトができない場合もある。