スーパーカリフラジリステックエクスピアリドゥーシャス
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スーパーカリフラジリステックエクスピアリドゥーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious) は1964年の映画「メリー・ポピンズ」の劇中で歌われる楽曲の名前である。この34文字の英字で表されるフレーズは曲名としては固有名詞だが、変わった意味の英単語としては形容詞になる。長い英単語のひとつとして知られる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
この曲では、困難な状況を説明する言葉、そして人生を向上するための魔法の言葉として、この単語を使う場面が描写されている。またこの曲は、劇中のアニメーションで登場し、メリー・ポピンズが競馬で勝利した後にレポーター達の取材攻勢を受ける場面で、ある質問に対して今の彼女の気持ちをうまく説明できないときに歌われる。そんな時でもメリー・ポピンズは動じず、彼女が知っているある単語についての歌を歌い始めるのだ。
1965年、二人の作曲者がディズニー映画の製作者に対して訴訟を起こした。彼らはこの曲が彼らの1951年の楽曲「Supercalafajalistickespeealadojus」の著作権を侵害していると申し立てたのだが、敗訴している。
この曲の作曲者の一人であるロバート・シャーマン (w:Robert Sherman) は、「この単語はよくあるでたらめな言葉 (Gibberish) である」と言っている。また、この映画メリー・ポピンズの主演女優ジュリー・アンドリュース (Julie Andrews) は、当時の夫トニー・ウォルトン (w:Tony Walton) が曲の最後のほうで聞こえる言葉(dociousaliexpilisticfragicalirupus)を逆さにして考案したと語っている (もっとも厳密には、実際の文字の順番が逆になったというよりは、音節だけが逆になっている)。
2000年、英国の新聞社ザ・サンは、有名なスコットランド・カップにおける大逆転劇[1]を報じる見出しとして、"Super Caley go Ballistic, Celtic are Atrocious" といった見出しを書いている。(Super Caley と Celtic はいずれもサッカー・チームの名前であり、この見出しの発音は、Supercalifragilisticexpialidocious の発音にかけてある)
サイコビリーのバンドであるエルビス・ヒトラー (w:Elvis Hitler) は、1992年に「Supersadomasochisticexpialidocious」という名前のアルバムを発表している。
TVシリーズザ・シンプソンズでは、"Simpsoncalifragilisticexpiali(Annoyed-Grunt)cious" というタイトルの回があり、メリー・ポピンズのパロディが行われた。 このタイトルは、初期のシンプソンズの脚本のタイトルを引用しており、ホーマー・シンプソン (W:Homer Simpson) の今や有名な w:D'Oh! という感嘆音 (annoyed grunt) を「~エクスピアリドゥーシャス」のドゥーの部分に置き換えた言葉遊びである。 また、科学ネタの用語として supercalifragilistics をしばしば利用している。
この楽曲は、よく替え歌としても使われる。最近では、キャピタル・ステップ (w:Capitol Steps) (政治風刺のパロディを行うグループ) が、「SuperCaliforniaRecallFreakShowWasAtrocious」 (2003)、「SuperJealousFragileMissWithSexualNeurosis」 (1998) という作品を発表している。また、アマチュア・トランスプランツ (w:Amateur Transplants) の「Paracetamoxyfrusebendroneomycin」 (2004) という作品もある。 ザ・バンダルズ (w:The Vandals) は、アルバム「Live Fast Diarrhea」で、曲は異なるがすべての単語をフィーチャーしたカバーを発表した。
日本では、1980年代のロックグループBOØWYがアルバム「BEAT EMOTION」(1986)で「SUPER-CALIFRAGILISTIC-EXPIARI-DOCIOUS」という曲を発表している。