スピッツァー宇宙望遠鏡
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組織 | NASA, JPL/Caltech |
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観測波長域 | 赤外線 |
軌道 | 8.7·106 km (太陽中心軌道) |
打ち上げ日 | 2003年 8月25日 |
落下時期 | 2008年 |
質量 | 950 kg |
他の名前 | Space Infrared Telescope Facility, SIRTF |
Webサイト | spitzer.caltech.edu |
光学系 | |
望遠鏡タイプ | 軽量ベリリウム、5.5K以下に冷却 |
主鏡直径 | 85 cm |
主鏡面積 | 2.3 m2 |
焦点距離 | f/12 |
スピッツァー宇宙望遠鏡(-うちゅうぼうえんきょう、Spitzer Space Telescope、SST)とはアメリカ航空宇宙局 (NASA) が2003年8月にデルタロケットにより打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡である。この宇宙望遠鏡は他の多くの人工衛星とは異なり、地球を追いかける形で太陽を回る軌道を取っている。またこの望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡、ガンマ線観測衛星コンプトン、X線観測衛星チャンドラとならび、NASA Great Observatories シリーズを構成する。
望遠鏡の名前の由来となっているのは、20世紀のもっとも偉大な科学者の一人、ライマン・スピッツァー Jr. 博士 ( Dr. Lyman Spitzer, Jr.) である。彼は、1940年代にはじめて宇宙望遠鏡の提案を行った先進的な科学者であった。
[編集] 観測装置
- IRAC (Infrared Array Camera):4波長 (3.6 µm, 4.5 µm, 5.8 µm and 8 µm) の赤外線を同時に観測するためのカメラ。256 x 256 画素。
- IRS (Infrared Spectrograph):4波長 (5.3 µm-14 µm, 10 µm-19.5 µm, 14 µm-40 µm, 19 µm-37 µm) の赤外線を分光観測できる分光計。
- MIPS (Multiband Imaging Photometer for Spitzer):遠赤外線を観測するための観測装置。24 µm帯では128 x 128画素、70 µm帯では 32 x 32 画素、160 µm帯では 2 x 20画素。