スパッツ
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スパッツ(英:Spats)とは、
- 腰(こし)から腿(もも)の途中までを覆う、体にぴったりしたパンツ。本項で記述する。
- 足首を覆い、靴に砂が入る事を防ぐ衣類。また、防寒の役目もある。
- 上記衣類に由来する航空機の脚部。主翼翼下にあり固定脚(胴体や翼に脚部が収容されない)の降着輪の上面殆どを覆う形で保護する脚部形状のもの。
スパッツとは、伸縮性のある素材でできた、腰から腿の中間あたりまでをぴったりと覆う衣類である。
[編集] 概要
タイツとハーフパンツをあわせたような特徴をもっており、履いていても動き易いために運動着として着られる。
本来のSpat(s)、Spatt(s)は日本で言うゲートルを指す。ハーフパンツ状のものは欧米ではカルソン(calcon)もしくはレギング(leggings)と呼ばれる。これらは下着から発展したとされ1980年代なかばからボディラインを強調するファッション(いわゆるボディコン)の流行により登場。丈は足首までが主流だったが次第に短くなった。現在ではレース地のスカートに下にスパッツを組み合わせるなど「見せる下着」に戻った着用法も見られる。
日本では、一昔前までの学校の女子用の体操着はブルマーが主流であったが、特定の嗜好者に異常に好まれることから、現在では体育着としての着用はほとんど見られなくなり(詳しくはブルマーの項参照)、近年ではハーフパンツやこのスパッツが主流となってきている。ただしスパッツは、場合によってはブルマー以上に腰回りや股間のラインが露出されるため、最近はフェティシズムの対象とする者も増加している。