スズメノカタビラ
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スズメノカタビラ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Poa annua | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
スズメノカタビラ |
スズメノカタビラは、身近にもっとも普通な、ごく小柄なイネ科の草である。
[編集] 特徴
スズメノカタビラ(Poa annua L.)は、身近にごく普通に見られる雑草で、単子葉植物イネ科ナガハグサ属(イチゴツナギ属とも)に含まれる一年草である。冬を越して越年草としてふるまうこともある。
ごく小柄な草であり、高く伸びてもせいぜい20cm、小さいものは5cm位でも花をつけている。地下茎はなく、数本が株立ちになっている。全株黄緑色で柔らかい。茎は葉の基部の鞘に包まれ、葉は平らで短めの線形、真っすぐに出るが、先端がやや窪んで受けた形になる。時折り葉の縁が波打つようになる。
花序は円錐花序で、季節を問わずに出る。花序の枝が横に広がるのが特徴の一つ。小穂は卵形、左右から偏平で数個の花が含まれる。
名前の意味は雀の帷子であるが、その由来についてはよく分からない。
[編集] 成育環境
非常に広範囲に生育している。道端、庭の隅、畑など、おおよそ雑草の生える場所ならどこにでも生えている。しかし、どちらかと言えば湿った所が好きで、水田の田植え前には一面に出る。
分布も広く、国内は全土に、国外を見ても極地以外はほぼ世界中に分布する。ヨーロッパ近辺が原産とも言われるが、不明。アメリカ大陸は、比較的近年の帰化だと考えられている。
とにかく小さな体を利して、あらゆる所に出現し、ひいてもひいてもまた生えてきて、すぐに花をつけるから、始末におえない。
[編集] 近縁種・類似種
最近、都会周辺ではやっているのが帰化種のツルスズメノカタビラ(var. reptans Haussk.)である。スズメノカタビラに比べて、根元がやや這い、そして小軸の稜が大きめで、やや翼になる。ただし、これを区別するには、小穂を分解して、少なくとも虫メガネで観察せねばならず、しかも判別が難しい。
近縁種としてはツクシスズメノカタビラ(P. crassinervis Honda)が西日本にあり、やや背が高く、穂が上に向いて立つ。詳しくは小穂を見なければならない。仲間は異なるが、やや似た姿で、似た所に生育する小型のイネ科植物としてはニワホコリ(Eragrostis multicaulis Steud.)がある。育ち具合によっては紛らわしいことがある。