シリル・アビディ
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シリル・アビディ(Cyril Abidi、1976年2月15日 - )はフランスのマルセイユ出身のキックボクサー。K-1を中心に活動。身長190cm、体重104.7kg。ニックネームはフランスのケンカ野郎、 マルセイユの悪童 等。
[編集] 概要
- 幼い頃から、ストリートファイトを頻繁に行っていたため、“マルセイユの悪童”と名づけられるようになった。
- 2000年にピーター・アーツをKOで2度下し、一気にブレイクする。
- 真っ向勝負の喧嘩スタイルからは、ディフェンス面の甘さが見られる。
- ちなみに彼とレイ・セフォーは誕生日が同じ。
- 2004年12月31日の『K-1 Dynamite!』ではさんまのSUPERからくりTVでおなじみのボビー・オロゴンの対戦相手を務め判定で0-3で負けた。敗因としては、当初ボビーの対戦相手だったマイク・ベルナルドが首の負傷により急遽アビディに変更されたためであり、通常の舞台であるK-1ではない総合格闘技の不慣れ、時間による練習量の少なさが挙げられる。
- 2003年のパリ大会終了後、ジェロム・レ・バンナに雑誌のインタビューでバカにされたという理由で、大会終了セレモニーの最中にバンナに殴りかかった(アビディの攻撃はあたっていないが)。これがきっかけで「怨恨試合」と題して2005年5月27日の『K-1 WORLD GP 2005 in PARIS』でジェロム・レ・バンナと初対戦。結果は5R終了間際、アビディのTKO負け。しかしこの試合の1週間前にバイクで転倒事故を起こし、致命傷には至らなかったものの、首を痛めていた。試合当時はベストコンディションには程遠かったため、ファンの間では再戦が望まれている。
- 2006年3月のニュージーランド大会の予選トーナメントで堀啓と再戦。2004年にアビディがKO勝利しているため、堀のリベンジマッチでもあった。しかし、試合が始まって間もなく、アビディが転倒した際、事故で痛めていた左の足首をひねってしまう。それ以降は、根性で耐えながら闘っていたが、3R開始直前にセコンドからタオルが投入され無念のTKO負け。堀はアビディの健闘を称えたが、もはや両者の顔に笑みはなく、後味の悪い幕切れとなってしまった。この怪我もあってか、アビディは2006年のシーズンには一試合しか出ていない。怪我を押しての強行出場が原因で、度々不運に見舞われることも。
- 気の強さと根性だけはK-1ファイターの中でもトップクラスと言われている。
- 映画TAXI3(地元マルセイユのロケのため)では犬に散歩をさせる警察官役として出演。睨みをきかせる。
[編集] 戦績
キックボクシング(K-1等) 41戦/ 25勝/ 16敗/ 17KO
総合格闘技 2戦/ 2敗
[編集] 主な獲得タイトル
- K-1 WORLD GP 2000 in 横浜 準優勝
- K-1 WORLD GP 2000 第3位
- K-1 WORLD GP 2003 in Paris 準優勝
- K-1 WORLD GP 2003 ベスト4
- フランスキックボクシング王者
- K-1 WORLD GP 2006 推薦枠ファン投票4位