シエンクアーン王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シエンクアーン王国はラオスにあった半独立の王国。首都はシエンクアーン(シェンクワン)。
1787年、ベトナムに西山(タイソン)朝が成立すると、ベトナムはラオスに勢力を於くことを画策し、ゲーアンにいたカイサーンに兵を率いさせ、シエンクアーンに進入。同地の領主に西山朝への入貢を要求した。ヴィエンチャン王国(ラオス)の王、ナンタセーンはこれをすぐさま制圧。しかし翌年には再び3000の兵を従えたカイサーンが再び進入した。結局、ナンタセーンはシエンクアーンに対して西山朝への入貢を認めた。これにより、シエンクアーンの地位はヴィエンチャン領でありながらベトナムの勢力下に置かれるという半独立した非常に不安定な地域となった。