サラディナーサ
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『サラディナーサ』は、河惣益巳の漫画作品。「花とゆめ」に連載されていた。現在、白泉社から文庫として全5巻が出版されている。
[編集] 概要
舞台となるのは、近世のヨーロッパである。フェリペ2世治下、「太陽の沈まない国」と呼ばれるスペインや、これに挑むネーデルラントのオラニエ公ウィレムとマウリッツ、新興の海軍国イングランドのエリザベス女王らの戦いを背景に、主人公のサラディナーサの成長と活躍を描き、時代背景と合わせて壮大な海賊の物語となっている。
[編集] フロンテーラ一族
- カスティリア王国のカディスに本拠地を置く貴族で、公爵位を持つ(ということはカスティリア王国内のどこかに「フロンテーラ公爵領」という所領が存在するということだが、作中には登場しない)。
- ガレオン船を中心とした大艦隊を所有し、スペイン王国の海軍力の中枢となっていた(当時のヨーロッパに国軍は存在せず、全ての軍隊は大貴族が軍事行動を請け負って私費で雇っていた傭兵軍である)が、レオン・エウゼビオ・デ・フロンテーラとフェリペ2世の確執からスペイン王国に叛旗を翻し、最終的にはスペインの所領を捨ててアメリカ大陸に移住する。
- 非常に優秀な砲手を多数揃えている(実際には当時のスペイン海軍は砲撃戦が苦手であり、ヨーロッパ最強を謳われた歩兵を斬り込ませる接舷戦闘を好んでいた)。
[編集] 登場人物
- サラディナーサ・デ・フロンテーラ
- 第64代フロンテーラ家当主。見事な金髪で激しい気性。フロンテーラ一族の長としての責任と義務を強烈に自覚した人物であり、また最高の海将でもある。(作中では「ドナ・サラディナーサ」と呼ばれるが「ドナ」は「ドン」と同じく敬称である)。
- レオン・エウゼビオ
- 第63代フロンテーラ当主。独眼の黒獅子/アンダルシアの黒獅子と呼ばれる大海賊。13歳の時にスペイン王フェリペ2世の策略によりマリア・ルイーサと結婚し、15歳のときにルイーサの命と引き換えに授かったサラディナーサを溺愛する。ルイーサを巡るフェリペ2世との争いのため公爵位を返上し、スペインからの離脱を宣言し自らの死をもってサラディナーサに完全なる自由を渡した。
- マリア・ルイーサ・アンナ・シャルロッテ
- ドン・ファン・デ・アウストリア
- 史実の彼についてはリンク先の項目を参照。作中ではスペインに叛旗を翻し、フロンテーラ家とともに戦う。通称ドン・ファン。
- マシュー・リカルド・ドレイク
- フランシス・ドレイクの息子(架空の人物)。フロンテーラ家の艦隊に加わり、最終的にはサラディナーサの夫となる。
- フランシス・ドレイク
- 史実の彼についてはリンク先の項目を参照。作中では息子思いの父親として登場。
- エルナン・サフラ
- マルティネス・サフラ
- ソラヤ
- フロンテーラ家の重鎮としてサラディナーサを支える怖いおばさま。
- ホセ
- サラディナーサの付き人。顔は怖いがサラディナーサによく尽くす渋い役回りである。
- フェリペ2世
- 史実の彼についてはリンク先の項目を参照。作中では超大国をたった1人で切り回す孤独な帝王として描かれる。サラディナーサを溺愛している。
- エリザベス女王(1世)
- 史実の彼女についてはリンク先の項目を参照。小ずるい手を駆使して国力伸張に努めるしたたかな女性として描かれる(『ジェニー・シリーズ』に登場するエリザベス2世と殆ど描かれ方は同じ)。
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