コーパス言語学
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コーパス言語学(こーぱすげんごがく)は言語学の一分野である。
実際に使用された大量の言語資料を集めたものをコーパスと呼び、そのコーパスを利用して、より実際的な言語の仕組みを探る学問がコーパス言語学である。
チョムスキーの生成文法が言語能力(Competence)を調査対象とするのに対し、コーパス言語学は言語運用(Performance)に焦点を当てる。ある言語事象をリサーチクエスチョン(仮説)として設定し、それをコーパスデータに基づいて記述する。その後、その仮説を検証し、それに基づいて新たなリサーチクエスチョンを設定するという研究サイクルが一般的である。
日本でのコーパス言語学の第一人者は、現・立命館大学言語教育情報研究科・研究科長の中村純作教授(英語コーパス学会会長)、大東文化大学山崎俊次教授である。