コンポラ写真
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コンポラ写真(こんぽらしゃしん)とは、日本において、1970年前後に強まった写真の一傾向。
- 1966年12月、アメリカのジョージ・イーストマンハウスで、「Toward A Social Landscape」という写真展が開催され、ブルース・デヴィトソン、リー・フリードランダー、ゲイリー・ウィノグランド、デュアン・マイケルスなどが取り上げられる。また、1967年、ニューヨーク近代美術館で行われた「New Document」展でもフリードランダー、ウィノグランド、ダイアン・アーバスなどが取り上げられる。これらの写真の影響を受けて日本でも流行したと考えられる。
これらの写真家を「Contemporary Photographers」と紹介したことから、彼らの影響を受けた写真を「コンポラ写真」と呼んだと考えられている。
- 写真家の大辻清司は、雑誌「カメラ毎日」1968年6月号でコンポラ写真について下記のように定義している。
- カメラ本来の形である横位置が多い
- 写真表現のテクニックの否定
- 日常の何気ない被写体
- 誇張や強調をしない
- また他にも
- 標準、または広角レンズが多用される
- 撮影者の心境を現した、被写体との距離感
- などの傾向がある.