コルネリウス・ヤンセン
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コルネリウス・ヤンセン(Cornelius Jansen,1585年10月28日-1638年5月6日)はオランダの司教、カトリック神学者。後にパリで活躍したサン・シランことジャン・デュヴェルジェ・ド・オランヌと親交があった。1617年にオランダ神学院院長、1619年に神学博士、1630年にルーヴァン大学の神学教授、1636年にイプルの司教となった。『モーセ五書註解』、フランス諸王を揶揄した『フランスの軍神 (Mars Gallicus)』のほか、『アウグスティヌス~人間の本性の健全さについて~』(1640年)などを著した。特に最後の著作は、ヤンセンの死後ジャンセニスムの隆盛を招いて物議をかもすことになった。