グルージャ盛岡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
|
グルージャ盛岡（Grulla, もりおか）は岩手県盛岡市をホームタウンとするサッカークラブである。
目次 |
[編集] 概要
ホームタウンは岩手県盛岡市。ホームスタジアムは盛岡南公園球技場と岩手県営運動公園陸上競技場である。
クラブ名のグルージャは、スペイン語の「鶴」という意味であり、盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」、この地方の方言に多く含まれる「じゃ」の響きに因んでいる。
[編集] 歴史
前身は、2000年に盛岡商業高校、盛岡中央高校のOBらで結成したヴィラノーバ盛岡。
2003年に将来のJリーグ参戦を念頭に置いて、NPO（民間非営利法人）組織「Jリーグチームを盛岡に作る会」が発足。会では、それまでのヴィラノーバを改組して新クラブ「グルージャ盛岡」を発足させた。
新組織の下、元ジェフ市原、大分トリニータの選手として活躍した武藤真一をプレイングマネジャー（監督兼任選手）として招聘すると共にJ2所属のプロ選手3名を補強してチームのレベルアップを始め、2004年度東北2部北リーグを優勝。2005年度より東北1部リーグに戦いの場を移し、10月9日の新日鉄釜石戦で4-0で勝利し2位以内を確保したため、全国地域リーグ決勝大会進出を果たした。その後最終節でTDKと勝ち点、得失点などが同率でTDK戦の成績が1勝1敗だったため初優勝した。
だがその年の末、選手への給料や業者への支払いが滞り、その額は1千万円に達していることが明らかになった。そのため経営陣は一新され、同時に監督も元市原の吉田暢に交代。2010年までのJリーグ昇格を目指し、支援団体などの拡大に取り組むことを表明した。だが施設の整備のめどが立たないことと、岩手県内はおろかホームタウンの盛岡市やその近辺においても、企業や市民からの支援の動きが極めて鈍いこともあり、前途は厳しい。また、ユニフォームの胸スポンサーであった住宅メーカーの山忠ホームが経営難のため2006年8月末で事業停止という事態も発生した。さらに2006年3月、グルージャを追われた経営陣と辞任した武藤監督が「FCガンジュ岩手」という新チームを結成し、こちらもJリーグ昇格を目指すことが明らかになった。タレント面でも経済面でも決して大きくないパイを2チームが取り合う事態となることが予想され、「岩手からJリーグチームを」というプロジェクトは、混迷の度を深めつつある。
[編集] チーム成績・歴代監督
| 年度 | 所属 | 試合 | 勝点 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 | 差 | 順位 | 監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2003年 | 東北2部北 | 10 | 18 | 5 | 3 | 2 | 16 | 12 | +4 | 4位 | 吉田忍 |
| 2004年 | 10 | 28 | 9 | 1 | 0 | 54 | 9 | +45 | 優勝 | 武藤真一 | |
| 2005年 | 東北1部 | 12 | 29 | 9 | 2 | 1 | 36 | 10 | +26 | 優勝 | |
| 2006年 | 14 | 30 | 11 | 0 | 3 | 32 | 18 | +14 | 2位 | 吉田暢 |
[編集] ユニホーム
[編集] 現在のユニフォームスポンサー
- パルコホーム（胸 2007-）
[編集] 過去のユニホームスポンサー
- 東日本ハウス（胸 2004-2005）
- 山忠ホーム（胸 2006）
- タルトタタン（袖 ?-2006）
[編集] ユニホームサプライの遍歴
[編集] 応援番組
[編集] 関連項目
- グルージャ盛岡の選手一覧
- 八重樫茂生（スーパーアドバイザー）
[編集] 外部参照リンク
| グルージャ盛岡 - 2006 |
|---|
| 1 菊池寛考 | 2 近田和也 | 3 金澤崇文 | 4 吉沢卓 | 6 小野寺淳平 | 7 佐藤大実 | 9 堀内大輔 | 10 西洋祐 | 11 吉川良 | 13 高橋一成 |14 高橋城光 | 15 千葉裕也 | 16 渡部正彰 |17 時任賢治 |18 岡村学 | 19 新垣一彦 | 20 加藤友一 | 21 小原和也 | 23 高橋夏樹 | 24 落合弘祐 | 監督 吉田暢 | クラブ | 編集 |
カテゴリ: 地域リーグ (サッカー) | 日本のサッカークラブ | 岩手県のスポーツ | 特定非営利活動法人
