クロツグミ
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クロツグミ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Turdus cardis | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Japanese Thrush |
クロツグミ(黒鶫・学名Turdus cardis)とは、スズメ目ツグミ科に分類される鳥。
体長は22㎝ほどでヒヨドリよりすこし小さい。 オスは全身が黒く、腹側は白地に黒の斑点が目立つ。クチバシとアイリング(目のまわり)は黄色。 メスは全身が褐色で、胸から脇腹にかけてが白地に黒の斑点があり、腹は白。
オスは繁殖期には大きい声で朗々とさえずる。さえずりは複雑で、さまざまな鳥の声を自分の歌に取り入れることもよくする。日本の夏鳥で最も魅力的なさえずりを聴かせる鳥のひとつといえる。
オスメスともヨーロッパに生息するクロウタドリに似るが、クロウタドリは全身の羽毛が一様に黒か褐色である点が異なる。また、クロウタドリは日本では通常渡来しない迷鳥である。
日本と中国の長江中流域で繁殖し、冬には中国南部まで渡って越冬する。林の地面で昆虫やミミズなどを捕食する。非繁殖期は1羽で行動するが、ヒナの世話はオスとメスが共同でおこない、渡りの時期には小さな群れを作る。