キャサリン・ヘプバーン
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キャサリン・ヘプバーン(Katharine Hepburn,1907年5月12日 - 2003年6月29日)はアメリカ合衆国コネチカット州ハートフォード出身の女優である。米国映画史上最も特筆すべき女優の一人である。
2005年現在、オスカーを4回受賞したただ一人の俳優。ノミネート数は12回に上る。ただし、そのため本人がアカデミー賞授賞式に出かけたことは1度もなかった(別の人のプレゼンターとして1度だけ授賞式に出かけたことがある)。
裕福な医者の娘で、幼い頃から演じることに熱中していた。大学では心理学を学んでいたが演劇も続け、卒業後に劇団に参加。舞台を経て1932年に映画デビューした。
決して正統派美人女優ではないが、飾らない性格と知的な雰囲気、確かな演技力で世界中から愛された。『フィラデルフィア物語』などのジョージ・キューカーと組んだコメディも有名である。
普段の彼女の雰囲気は映画『アビエイター』でケイト・ブランシェットの演じた人間像によく現れている(ケイト・ブランシェットは徹底的にキャサリン・ヘプバーンをリサーチして役に臨んだ)。
米国映画協会(AFI)が1999年6月に選出した、米国で「最も偉大なる女優50名」の中で、第1位であった。
9作品で共演したスペンサー・トレイシーとは名コンビで、彼に家族がいたために二人は結婚しなかったが、パートナー同士だった。スペンサーの死を見取ったのもキャサリンだった。スペンサー・トレイシーが熱心なカトリック信者のため、離婚を拒んだためと言われている。
2003年に老衰で死亡。
[編集] 主な出演作品
- 愛の鳴咽 -A Bill of Divorcement (1932)
- 若草物語 -Little Women (1933)
- 勝利の朝 -Morning Glory (1933)*アカデミー賞主演女優賞受賞
- 素晴らしき休日 -Holiday (1938)
- 赤ちゃん教育 -Bringing Up Baby (1938)
- フィラデルフィア物語 -The Philadelphia Story (1940)
- 女性No.1 -Woman of the Year (1942)
- 愛の調べ -Song of Love (1947)
- アダム氏とマダム - Adam's Rib (1949)
- アフリカの女王 -The African Queen (1951)
- 旅情 -Summertime (1955)
- 夜への長い旅路 -Long Day's Journey Into Night (1962)
- 招かれざる客 -Guess Who's Coming to Dinner (1967)*アカデミー賞主演女優賞受賞
- 冬のライオン - The Lion in Winter (1968)*アカデミー賞主演女優賞受賞
- 黄昏 -On Golden Pond (1981)*アカデミー賞主演女優賞受賞
- めぐり逢い -Love Affair (1994)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の俳優 | コネチカット州の人物 | 1907年生 | 2003年没