カラスヤサトシ
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カラスヤ サトシ(1973年-)は、日本の漫画家。本名片岡 聡(かたおか さとし)。大阪府枚方市出身。男性、独身。関西大学卒業。現在はおもに月刊アフタヌーンの読者ページの隅などに自身の生活をネタにした4コマ漫画を描いている。
目次 |
[編集] 経歴
[編集] 「片岡聡」時代
1995年、COMICアレ!誌にて新人賞を受賞。しばらく本名の片岡聡名義で同誌に作品を発表する。この頃は主に10ページ前後のショートコミックを描いていた。1997年にそれらをまとめた作品集『石食う男』を出版、江口寿史より大絶賛を受けるも、雑誌休刊のため作品発表の場を失う。その後はアルバイトなどをして生計を立てていた。
なお雑誌休刊を受けて単行本の巻末に「このまま終わる気はさらさら無い」とコメントしており、もともと創作に対して意識的な作家であることをうかがわせる。
[編集] 「烏屋さと志」時代
1999年、ペンネームを烏屋さと志に改め、月刊アフタヌーンで行われていた新人賞「ギャグパラ大賞」第2回準大賞を4コマ漫画『ニャニャドヤラ』により受賞(ちなみに大賞はハグキ『ハトのおよめさん』)。しばらくアフタヌーンシーズン増刊に『ニャニャドヤラ』を連載したが、読者投票の企画で敗れたためまもなく終了。担当編集との確執(?)もあって、またしても発表の場を失う。
しかし、2002年に短編『HOME』で第41回ちばてつや賞大賞を受賞(一般部門)、実力のあるところを見せる。
[編集] 「カラスヤサトシ」時代
ペンネームをカラスヤサトシに改め、2003年頃から月刊アフタヌーンの読者ページの隅に自身の体験をネタにした4コマ漫画(巻末漫画参照)を載せ始めるが、一人でガシャポンの人形を戦わせるといった生活ぶりや独特の観察眼が受け始め、次第に読者の人気を集めていく。読者投稿に「最近カラスヤが面白い」といった趣旨の意見が載ったりもした。
人気を反映して次第に4コマ漫画の掲載ページを増やしていき、2006年には念願の単行本『カラスヤサトシ』を出版。またまんがライフMOMO連載の『萌道』(一種のレポート漫画)をはじめ誌上の様々な企画に登用されており、快調ぶりを示している。
[編集] 作風
- フィクショナルなショートコミックから自身の体験をネタにした4コマへ、といった変遷はあるが、自身と同じ目線の高さを持つ人々(要するに庶民)の奇癖やズレた言動を取り上げ作品化するという点は一貫している。
- 現在は自身をギャグ漫画家として自己規定しているようなところがあるが、初期のショートコミックには明らかに笑いを狙いとしていないものも少なくない。現在の4コマ作品にも笑いの中にある種の洞察が感じられるものも多く、特に自分の生活をネタにした4コマの中にはほとんど文学的な深みに達しているのではないかと思われるようなものさえある。
- もっともプチブレイク以降の活躍ぶりはどちらかというと売り出し中の芸人を思わせるものではあるが、同時に安定した実力を見せてもいるようである。
[編集] 作品リスト
[編集] 単行本
- カラスヤサトシ(アフタヌーンコミックス 2006年) ※巻末漫画参照
- 石喰う男(片岡聰名義、マガジンハウス 1997年)
[編集] その他
- 萌道(まんがライフMOMO連載 2005年-)
- ニャニャドヤラ(烏屋さと志名義、1999-2000年 単行本未収録)
- HOME(烏屋さと志名義、2002年 単行本未収録)