カマドウマ
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カマドウマ科 | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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カマドウマは直翅目カマドウマ科の夜行性の昆虫の総称。ベンジョコオロギとも。マダラカマドウマが代表的。人間にとってはその常軌を逸した姿かたちにより、不快害虫の王様とも言える存在となっている。
[編集] 特徴
形状は著しくほかの直翅目昆虫と違い、無翅、体長の三倍以上という長い触角、頭部をうなだれた猫背のような体型など不思議な外見的特徴を持つ。頭部はエンマコオロギやツヅレサセコオロギ、カマドコオロギなどに似る。胸部と腹部の境はほかの節と似ているため見つけづらく、特に下側から見るとあたかもつながっているような見え方をする。
閉所、暗所を好むため、木の洞などに住み、たびたび人家にも侵入する。その習性により特に便所の影や台所の戸棚、床下などに好んでとどまる。別名のベンジョコオロギはここからついた。
[編集] 人間とのかかわり
人家には構造上、かなり多くの日陰ができるため、たまたま森から出てきたカマドウマがなじんでしまい、住み着く。しかし、ほかの生物と外見を異にしているため、カマドウマを見ると「虫唾が走る」人が多い。不快害虫であるが、だんだん人家が森から遠ざかった為、殺虫剤の発展の前に人間とのかかわりが少なくなった。今ではその存在すら知らない人も多い。