カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール
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カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール はポーランドで行われる国際作曲コンクール。カジミェシュ・セロツキの早逝を悼む目的と、世界の優れた作曲家を発掘する目的で開設された。
[編集] 概要
当初は1984年から三年に一度開かれる国際コンクールであったが、1996年より隔年開催へ移行している。原則として四人のノミネートを選び、全員に賞を与える方式。受賞者への待遇も、招待作曲家なみの扱われようであること等から、評判は高い。日本人の受賞者も幾人か見られる。当初はメック出版社特別賞、Zaiks作家協会賞のように賞に順位を付してはいなかったが、1996年からは正規に順位を付している。年齢制限はなく、教職についている講師や教授も普通に参加する。近年は最年少の受賞者に楽譜とCD一式をプレゼントという副賞がついている。受賞者の傾向として「相応の実力を持つにも関らず、今までに大きなタイトルのない人」を積極的に評価することが挙げられる。
審査員は規約を自分達で好きなように決めることができ、編成はヴィトルト・ルトスワフスキ国際作曲コンクールのように決まった編成を求めず、毎年一定していない。当日の審査をキャンセルして、代役に任せる者や降りる者も見られる。
審査員に選ばれた日本人は一柳慧のみである。
[編集] 過去の優勝者(公開演奏時の日にちに拠る)
- 第一回(1984) ベント・ロレンツェン(デンマーク)
- 第二回(1987)
- 第三回(1990) オレクサンダ・シチェティンスキィ(ウクライナ)
- 第四回(1993)
- 第五回(1996) ペドロ・パラツィオ(アルゼンチン)
- 第六回(1998) 藤倉大(日本、イギリス在住)
- 第七回(2000) ジャンニ・ジャコマッツォ(イタリア)
- 第八回(2002) ホセ・ルイ・キャンパナ(アルゼンチン、フランス在住)
- 第九回(2004) トマ・シマク(アルバニア、イギリス在住)
- 第十回(2006) 中村寛(日本)
- 第十一回(2008)
[編集] 日本の入賞者
なお、第三回、第四回、第五回では松平頼暁、権代敦彦、久田典子の各氏が優勝を逃したものの、全員がメック出版社特別賞(現在の第二位に相当)を受けている。