オーシャンズ12
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オーシャンズ12 Ocean's Twelve |
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監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
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製作総指揮 | ブルース・バーマン スーザン・イーキンス ジョージ・クルーニー |
製作 | ジェリー・ワイントローブ |
脚本 | ジョージ・ノルフィ |
出演者 | ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット マット・デイモン ジュリア・ロバーツ ヴァンサン・カッセル |
音楽 | デヴィッド・ホームズ |
撮影 | ピーター・アンドリュース |
編集 | スティーヴン・ミリオン |
配給 | ワーナー |
公開 | 2004年10月10日 2005年1月22日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | アメリカ・オーストラリア |
言語 | 英語 |
制作費 | $110,000,000 |
前作 | オーシャンズ11 |
次作 | オーシャンズ13 |
allcinema | |
IMDb | |
(■テンプレート/■ノート) |
『オーシャンズ12』(Ocean's Twelve、-トウェルブ)は、2004年のアメリカ映画。2001年に公開された『オーシャンズ11』の続編。なお2006年には続編の『オーシャンズ13』が作成されると発表された。
目次 |
[編集] 概要
映画には、友情出演のように当初、ジョージ・クルーニーが演じているダニエル・オーシャン役と言われていたブルース・ウィリスがカメオ登場。前作は、ラスベガスがメインであったが本作は、シカゴに始まり、アムステルダムのピューリッツアホテル、カッテンカビネット、コーヒーショップ(オランダではソフトドラッグを扱う店のこと)やハーグの市庁舎、モンテカルロ、コモ湖、ローマのパンテオンやコンドッティ通りのプラダ、シチリア島のカステッランマーレなどが登場し、ちょっとした旅行気分を味わえる作品。
中身は前作に比べて複雑であり、2度目の鑑賞で気づく部分も多い。単純な展開の11の続編を期待していた観客には意外に感じられることだろう。とにかく出演者の豪華さには驚かされるに違いない。
今回の撮影には(作品が重なっていたため)マット・デイモンが途中参加となった。そのため、最初イメージが湧かない時にはブラッド・ピットが状況説明をしながら撮影を進めるなど、3週間という短期間でも意思疎通を完璧に出来たチームワークの良さに満ち溢れた作品となっている。
今作品で、テス・オーシャン役を演じたジュリア・ロバーツは、作中でもジュリア・ロバーツのそっくりさんとしても演じている。
[編集] ストーリー
- 前作「オーシャンズ11」で、テリー・ベネディクトのカジノからまんまと1億6千万ドルもの大金を盗み出すことに成功したダニエル・オーシャンとその仲間たち。あれから数年後、ダニーはテスとの再婚を果たし、またラスティはホテル業界に参入するなど、仲間たちは手に入れた金で自由気ままな生活を送っていた。しかし、そこへ突然現れるテリー・ベネディクト。金を盗まれたベネディクトはあれ以来、ずっとオーシャンズを追い続けていたのだ。彼の要求はただひとつ。『私の金1億6千万ドルを2週間以内に返してもらおう。利子を付けてだ。それができなければ・・・』
使ってしまった金の分を埋めるため、再び全員で仕事をすることを決意する面々。しかし、アメリカ本土では動きづらくなっていた彼らはオランダ、アムステルダムを目指す。
[編集] 出演
- ジョージ・クルーニーGeorge Clooney ダニエル・オーシャン
- 言わずと知れたオーシャンズの頭脳。テスとの2度目の結婚3周年の記念日に運悪くベネディクトの訪問を受ける。前回のカジノ強盗の仕事について、ナイト・フォックスの師匠をして『オーシャンこそ最高の強盗』と言わしめたため、ナイト・フォックスから挑戦を受けることとなる。
- ブラッド・ピットBrad Pitt ラスティ・ライアン
- オーシャンズの実行隊長的存在。カジノ強盗後は分け前の全額を投入してホテルオーナーになったが、経営は火の車で散々な状況下、ベネディクトに返済を迫られる。他の仲間たちは『何かあったらまずラスティ』と思っているため、ラスティがむしろボスというイメージがあるようだ。
- マット・デイモンMatt Damon ライナス・コールドウェル
- スリ専門の窃盗だったが、前回の金庫破りの成功により自分のキャリアアップを意識し始める。今回の仕事の中心メンバーになることを自ら志願。しかし、メンバーの中でただ一人、オーシャンズを『組織』として捉えているため、ほんの少し浮いてしまっている。父も母も盗みの世界出身の一応サラブレッド。
- ジュリア・ロバーツJulia Roberts テス・オーシャン
- 前職は美術館の館長にして、ベネディクトの元恋人。現在はオーシャンと再婚し専業主婦。夫にはもう盗みの世界から足を洗って欲しいと思っている。しかし人手不足を補う為に突如計画に巻き込まれることになる。
- バーニー・マックBernie Mac フランク・キャットン
- 前作ではカジノの従業員。極端な手フェチ・爪フェチ・ネイルサロン好きが高じて、現在はネイルサロンを経営。カジノ強盗後しばらくはラスティと行動を共にしていたため、オーシャンズの中で唯一、ラスティとイザベルの関係を知っている。
- ドン・チードルDon Cheadle バシャー・ター
- 兵器・爆発物の専門家。カジノ強盗後はラッパーに転向。しかし放送禁止用語ばかり口にしてしまいパッとせず。そんな彼のもとにベネディクトが訪れる。
- ケイシー・アフレックCasey Affleck バージル・モロイ
- モロイ兄弟の兄。自動車の運転その他の担当。弟との仲は最悪。親戚一同が会する自分の結婚パーティでも、弟にだけ感謝の言葉を口にしないほど。そのわりにともに行動していることが多く、よくわからない双子。
- スコット・カーンScott Caan ターク・モロイ
- モロイ兄弟の弟。自動車の運転その他の担当。兄との仲は最悪。親戚一同が会する兄の結婚パーティでも、自分にだけ感謝の言葉が口にされないほど。そのわりにともに行動していることが多く、よくわからない双子。
- シャオボー・クィンShaobo Qin イエン
- 軽業師。かつては雑技団に属していた小柄な中国人。カジノ強盗の分け前でマイアミに豪邸を購入し自由に過ごしていたが、手を付けた事業は失敗し美人モデルとの関係もうまくいかず散々な状況。そんな彼に声をかけたのは、やってきたベネディクトだった。
- エリオット・グールドElliott Gould ルーベン・ティシュコフ
- オーシャンズのスポンサー。前作オーシャンズ11で、ベネディクトに自分のホテルを潰されたことからオーシャンズの計画に金を出した資産家。株式投資により、オーシャンズで唯一カジノ強盗で手にした金を増やすことに成功している。自身もホテル経営を手がけており、経営がうまくいっていないラスティを案じている。
- エディ・ジェイミソンEddie Jemison リヴィングストン・デル
- 通信・メカニック全般のプロ。いつもオドオドしていて何となく挙動不審。お笑い芸人に転向したものの面白いほどにスベってばかり。親と同居しているため、強盗の分け前には手を付けていない。ベネディクトに返還する利子を得るために仕事に参加。
- カール・ライナーCarl Reiner ソール・ブルーム
- 往年の詐欺師で変装が得意。ラスベガスの金庫破り後、大きな仕事からは引退。前作で会話に登場した女性と穏やかな時間を過ごしていた。ベネディクトからの要求に気が付いたときには全部の金に手を付けてはいなかったものの「老兵はもう無理だ」と仕事に参加することを拒む。持病の胃潰瘍は相変わらず。
- アンディ・ガルシアAndy Garcia テリー・ベネディクト
- ラスベガスのカジノのオーナー。前作オーシャンズ11で奪われた金は保険ですべて取り戻したにも関わらず、奪われた金も高額な利子と共に返させようとオーシャンズを追い続けていた。警戒心が強く目的に手段を選ばない性格。一人ひとりの面前に現れては金を返すことを要求していく。利害の一致したナイト・フォックスとある取引をする。
- キャサリン・ゼタ=ジョーンズCatherine Zeta-Jones イザベル・ラヒリ
- ユーロポール捜査官にしてかつてのラスティの恋人。犯人への執着心は大変強い上に頭脳明晰で優秀な捜査官で、遠くアメリカから出張出稼ぎを狙うオーシャンズの存在、その思惑にいち早く気付き彼等を追う。しかし執着心ゆえに行過ぎる一面も。
- ヴァンサン・カッセルVincent Cassel フランソワ・トゥルアー “ナイト・フォックス”
- 貴族の称号を持ち、金も暇も持て余すフランス人。しかしその裏の姿は数々の困難な強奪を華麗に成功させてきた大泥棒。現場に黒い狐の置物を残すことからナイト・フォックスと称される。世界一の泥棒を自負しているため、オーシャンの存在が気に食わない。どちらが世界一の泥棒かを決めるための勝負を挑む。
- ブルース・ウィリスBruce Willis ブルース・ウィリス(本人役)
[編集] 外部リンク
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カテゴリ: アメリカ合衆国の映画作品 | 2004年の映画 | 犯罪映画