オットー・ディクス
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オットー・ディクス(Otto Dix, 1891年12月2日-1965年7月25日)はドイツ出身の新即物主義の画家。ドレスデンにて美術を学ぶ。
第一次世界大戦に従軍。戦争の悲惨さや、戦後ドイツの頽廃した社会情勢をグロテスクともいえる生々しさで表現する。また数多くの肖像画を残すがそれらも現実を徹底的に直視する写実精神をもって描かれている。
1933年ナチスの政権掌握後、ドレスデン美術アカデミー教授のポストを解雇され、また37年の頽廃芸術展(Entartete Kunst)に多くの作品が展示され、翌38年には彼の多くの作品が公的コレクションから押収された。