エルナト
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データ 元期 J2000 |
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星座 | おうし座 |
赤経 | 05h 26m 17.5s |
赤緯 | +28° 36' 27" |
視等級 (V) | 1.65 |
特徴 | |
スペクトル分類 | B7 III |
色指数 (B-V) | -0.13 |
色指数 (U-B) | -0.49 |
変光星型 | なし |
アストロメトリー | |
視線速度 (Rv) | +9.2 km/s |
固有運動 (μ) | 赤経: 23.28ミリ秒/年 赤緯: -174.22ミリ秒/年 |
年周視差 (π) | 24.89 ± 0.88ミリ秒 |
距離 | 131 ± 5 光年 (40.2 ± 1 パーセク) |
絶対等級 (MV) | -1.37 |
詳細 | |
質量 | 4.5 M☉ |
半径 | 5~6 R☉ |
光度 | 700 L☉ |
表面温度 | 13,600 K |
金属量 | ? |
自転周期 | ? |
年齢 | ? 年 |
他の名称 | |
ナート(Nath), アルナト(Alnath), おうし座ベータ星, おうし座112番星, ぎょしゃ座ガンマ星,HR 1791, BD +28°795, HD 35497, SAO 77168, FK5 202, GC 6681, CCDM 05263+2836, HIP 25428
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エルナト(Elnath, El Nath)はおうし座で2番目に明るい恒星。バイエル符号による名称はおうし座ベータ星(β Tauri)。また、おうし座とぎょしゃ座の境界線上に位置しているため、かつてはぎょしゃ座ガンマ星(γ Auriga)ともされていたが、ほとんど用いられることはない。
エルナトは太陽にくらべてマンガンの含有量が多く、カルシウムとマグネシウムが少ない。 HR図でみると、主系列から進化してスペクトル分類がK(橙色)の矮星に移行しつつある。
エルナトという名はアラビア語のالنطح (an-naţħ)からきており、「(角で)突くこと」を意味している。ちなみに、アラビア語由来の名称によくある接頭語ال (el)はエルとされるが、アラビア語本来の場合は続くnと同化して発音される。