ウォシャウスキー兄弟
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ウォシャウスキー兄弟( - きょうだい、The Wachowski Brothers)はラリー・ウォシャウスキーとアンディ・ウォシャウスキーによる、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の映画監督兄弟である。映画のクレジットでは「ラリー&アンディ・ウォシャウスキー」と表記される。「ウォシャウスキー兄弟」との名称は、便宜上の呼び名である。
1999年にSF映画『マトリックス』を発表。機械が創造した仮想空間に生きる人間が創造主の機械との死闘を繰り広げる不可思議な物語を、テレビゲーム的とも言えるトリッキーで実験的な映像で表現した、映画史に名を刻む屈指の力作である。その斬新な映像と物語で強い注目を集め、世界各国で大ヒットし名を馳せる。
2003年に『マトリックス・リローデッド』と『マトリックス・レボリューションズ』を連続で発表し、『マトリックス』三部作を完結させた。
兄のラリーは2004年に性転換手術を受け、リンダ・ウォシャウスキーになる。
2007年には60年代に日本でTVアニメとして大ヒットした『マッハGoGoGo』の実写版を監督し2008年公開予定。
[編集] 経歴
兄のラリー・ウォシャウスキー(Larry Wachowski, 1965年6月21日 - )、弟のアンディ・ウォシャウスキー(Andy Wachowski, 1967年11月29日 - ) 共にイリノイ州のシカゴで生まれ育った。父親はビジネスマン、母親は看護婦。シカゴの公立高校に通い、両方とも特に目立たつような生徒ではなかったというが、子供の頃からコミックやアニメ、J・R・R・トールキンの世界に傾倒していたという。アンディーはボストンのエマーソン・カレッジで映画制作を学び、クラスでもトップだったが後に中退。二人で大工として働いたり、コミックの原作を書きながら脚本を執筆。『暗殺者』の脚本が認められてワーナーによって映画化された。
[編集] 監督作品
- 『バウンド』-Bound 1996年。製作総指揮、脚本兼任。
- 『マトリックス』-The Matrix 1999年。製作総指揮、脚本兼任。
- 『マトリックス・リローデッド』-The Matrix Reloaded 2003年。脚本兼任。
- 『マトリックス・レボリューションズ』 -The Matrix Revolutions 2003年。製作総指揮、脚本兼任。
[編集] 脚本作品
- 『暗殺者』 -Assassins 1995年。
- 『アニマトリックス』 -The Animatrix 2003年。
- 『Vフォー・ヴェンデッタ』 -V for Vendetta 2005年。