ウィケッド
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『ウィケッド』(Wicked)は、ブロードウェイのミュージカル舞台。2003年10月30日にガーシュイン劇場で初演を迎え、今現在も上演されている。
アメリカでは誰もが知ってる「オズの魔法使い」の物語の裏に隠された、北の良い魔女・グリンダと西の悪い魔女・エルファバの知られざる友情を描いた物語。原作は1995年に刊行されたグレゴリー・マグワイア著の「オズの魔女記」。原作はエルファバこと西の悪い魔女の視点でのみ描かれており、内容はオズの闇の部分に触れてブラックで暗い。2人の友情に焦点を当て大幅に脚色した今作とは違った趣のある作品になっている。
オリジナルキャストはエルファバ役にイディナ・メンゼル、グリンダ役にクリスティン・チェノウェスと、演劇界の若手人気俳優がダブルで主演を努めた。「キャバレー」でお馴染みのジョエル・グレイもオズの大魔法使い役で出演した。また、メンゼルはトニー賞で主演女優賞を受賞（チェノウェスもノミネートされた）。式では舞台の最大の見せ場と言われる「Defying Gravity」を熱唱した。
ハリウッドの大手映画会社ユニバーサル映画が制作、14億円を投じたことでも話題となっており、舞台を彩った美術・舞台装置や衣装は豪華で見応えのあるものに仕上がっている。
ブロードウェイの成功で、2005年春からブロードウェイと並行して全米ツアーとシカゴでのロングランが始まった。2006年9月27日からはロンドンのウエスト・エンドでも上演（プレビューは同月7日より）され、エルファバ役にオリジナルキャストのイディナ・メンゼルが再演し話題をさらっている。
日本では2006年7月12日より、ストーリーを再編しセットや衣装を新たに作り直した30分の特別版が、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの“ランド・オブ・オズ”内のエメラルド・シアターで上演されている。
なお、2007年には劇団四季による日本語版の上演予定があるとの報道もなされている。[1]
[編集] スタッフ
- 演出：ジョー・マンテロ
- 脚本：ウィニー・ホルツマン
- 作詞･作曲：ステファン・シュワルツ
- 美術：ユージン・リー
- 衣装：スーザン・ヒルファーティ
- 照明：ケネス・ポスナー
- 振付：ウェイン・シレント
[編集] ミュージカル・ナンバー
第一幕
- No One Mourns the Wicked
- Dear Old Shiz
- The Wizard and I
- What Is This Feeling?
- Something Bad
- Dancing Through Life
- Popular
- I'm Not That Girl
- One Short Day
- A Sentimental Man
- Defying Gravity
第二幕
- No One Mourns the Wicked
- Thank Goodness
- The Wicked Witch of the East
- Wonderful
- I'm Not That Girl
- As Long As You're Mine
- No Good Deed
- March of the Witch Hunters
- For Good
- Finale
