アン・オブ・デンマーク
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アン・オブ・デンマーク(Anne of Denmark, 1574年10月14日 - 1619年3月4日)はイングランド王ジェームズ1世(兼スコットランド王ジェームズ6世)の王妃。父はデンマークとノルウェーの王フレゼリク2世。
1589年、オスロでジェームズと結婚した。ブロンドの美貌の女性であったという。
軽薄で浪費癖があり、スコットランドの王妃であったころから財源を脅かした。ロンドンへ移ってから、宮廷の華美な行事や催し物が気に入り、ベン・ジョンソンなどの劇作家による仮面劇をたびたび催し、自分も演じたという。侍女や側近を多数連れての大旅行を好み、保養地バースはお気に入りだった。また、建築狂いで、妙な建築物を多数つくって莫大な負債を残した。
結婚当初はプロテスタントであったが、ロンドン移転後の翌年にカトリックに改宗した。理由は不明である。そして死の床で、「プロテスタントであった。」と告白して亡くなった。
王との間に3男4女を生んだが、成人したのは1男1女、チャールズ1世と、プファルツ選帝侯フリードリヒ5世の妃エリザベス(エリーザベト)だった。長男ヘンリー・オブ・スターリングは国民的人気があり、18歳での早世がなければイングランド内戦もチャールズ1世の処刑もなかっただろうとさえ言われた。