アルス・アンティクア
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アルス・アンティクア(Ars antiqua)は、中世西洋音楽において、ノートルダム楽派を含めた13世紀全体のフランス音楽のことをいう。
アルス・アンティクアとは、「古い技法」を意味する。その代表的なものは、オルガヌムと呼ばれる初期の多声音楽の一形態であり、ひとつの書法としての技法である。オルガヌムはグレゴリオ聖歌が引用される。これを、定旋律(cantus firmus)といい、これを受け持つ声部は、テノールと呼ばれた。9世紀末になるとこの定旋律の下に音がつけられ、11世紀には、上に音を重ね、平行オルガヌムという形態ができあがった。その後、自由オルガヌムが現れた。それは平行オルガヌムを脱し、定旋律に対して音の動きを反行、斜行、交差させる形態である。12世紀にはメリスマ的オルガヌムが現れ、線的対位法が発明された。パリのノートルダム大聖堂を中心にレオニヌス(12世紀)やペロタン(c.1160-1220)等が活躍し(ノートルダム楽派)、これらを含めアルス・アンティクアと呼ばれる。