アジマス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アジマス
- 方位角のこと。水平面内で測る。
- テープレコーダの磁気ヘッドの位置を示す。以下簡単に触れる。
固定ヘッド式テープレコーダで、磁気ヘッドの間隙(ギャップ)とテープの走行方向(長さ方向)との角度をいう。90度が最適で、これを外れると見かけのギャップ長が長くなり、高域特性が劣化する。また、記録時のアジマスと再生時のアジマスがずれると、トラック間の位相にずれが生じ、また高域特性が悪化する。
回転ヘッド式テープレコーダでも、磁気ヘッドの軌跡(トラック)方向に対する磁気ヘッドの間隙の角度をいう。アジマスの異なる二つのヘッドを交互に利用する方法が広く用いられており、この方法を用いると、隣のトラックからの信号はアジマスエラーによって減弱するので、ガードバンドを少なくしても(あるいは無くしても)、再生時の品位を損なわないようにできる。この方法によって高密度記録が可能になり、例えば小型のビデオカセットで長時間録画ができるようになった(ベータマックス参照)。また、VHS HiFi音声はアジマスを変えて深層記録されている(Hi-Fi参照)。