まじかるストロベリィ
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『まじかるストロベリィ 』（まじかるすとろべりぃ）はまつもと剛志の4コマ漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
白泉社の雑誌「YOUNG ANIMAL」（隔週刊。以下「ヤングアニマル」）に連載中の4コマ漫画である。
ヤングアニマル誌上で毎月開催している新人募集コーナー「YAまんがチャレンジ」2003年第8回（2003年15号で結果発表）において、4コマ部門の奨励賞を受賞。（受賞作はヤングアニマル2003年16号に掲載。） 作者のまつもと剛志は前回に続いて奨励賞を連続受賞しており、姉妹誌である「YOUNG ANIMAL嵐」（隔月刊、2005年5月より月刊）にて2003年Vol.16からの連載が決定した。ヤングアニマル本誌にも、幾度かの試験掲載を経て2004年19号から連載を開始している。
2004年4月に創刊の姉妹誌YOUNG ANIMALあいらんど（不定期刊）にも、創刊時より連載している。
[編集] 主なあらすじ
ある日、植物大好きな主人公が公園で拾った鉢植えから、妖精が現れ主人公の家に居候することに。この二人を中心にしたストーリー仕立てのラブコメ4コマ漫画。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- 日下部光太（くさかべ こうた）
- 本作品の主人公。理学部植物学科の大学生で、サークル活動では園芸部に所属。太刀花先生（後述）に匹敵するその知識はたとえ酔いつぶれても発揮される。
- 優しく思いやりのある「癒し系」の性格だが根っからの植物好きで、何事も植物中心で考える。よって日夏の想いにも気づいていない。たまにいちこと掛け合い漫才をしている。趣味はごろ寝と日向ぼっこ。
- いちこのご主人様。でもどう見てもいちこをあやす手間のほうが多い。
- 日下部 実家
- お父さん 名前不明
- お母さん 美枝（よしえ）
- お花屋さんをしている。数年前まで検疫の仕事をしており、脱サラし、お花屋さんを始めたらしい。
- いちこ（いちこ）
- 本作品のヒロイン（?）。「マジカルストロベリー」という主人の愛情で育つ魔法の植物の妖精。公園で日下部光太に拾われ、彼の元に居候することになる。植物の妖精だけあって、植物との交信が得意。作中ではその技能を用いて人命救助をしたこともある。
- 育った後つけた実を食べると、その植物の妖精の命と引き換えに願いが叶うらしい。最近はあんまり出てこない設定。
- 根本的におこちゃまで、ご主人様と（というよりご主人様で）にゃんにゃんする（まとわりつく）のが最高の幸せ。食べ物（特に甘いもの）が大好き。
- 『パンダ子ちゃん』という作中作品の大ファン。
- 苺みるくで酔っ払う。気分が高ぶると鼻血を吹く。
- パンダ子ちゃんぬいぐるみ
- クリスマスに光太からプレゼントされた。
- ぬいぐるみのはずだが、表情を変えたり手足を動かすことがある。たまに声も出す。
- 冬月日夏（ふゆつき ひなつ）
- ニコ（後述）のご主人様。農学部に在籍する大学生で、生物農薬学専攻。サークル活動では光太と同じ園芸部に所属し、光太の後輩にあたる。料理から編物までと手先は器用で家事全般を得意とする。
- 全てを包み込むような優しい性格の持ち主だが、天然ボケ、且つ奥手。光太のことが好きだが、告げることができないでいる。
- 実家は米を作る農家で、日夏も幼い頃から動物や緑に慣れ親しんできた。植物が好きではあるが、育てるのは壊滅的に下手で、日夏宅に引き取られて生き永らえた植物は皆無。
- 眼鏡っ娘で眼鏡がないとほとんど見えない。重度の低血圧らしく、寝起きから頭がしゃんとするまでに相当時間がかかり、その間を利用してニコは家事に精励する。天然&メガネっ娘の例に漏れず「脱いだらスゴイ」ボディーの持ち主。因みに胸のサイズはEらしい。
- 怒ると笑顔で静かにキレる。かなり怖い。
- 冬月 実家
- お父さん 名前不明
- お母さん 名前不明 眼鏡
- 長男 名前不明 ピアニスト ドイツにいるらしい
- 次男 名前不明 宮大工
- 三男 宏樹（ひろき） ヒロくん
- 長女 秋子（あきこ） シュウちゃん 宏樹よりは年上
- 次女 日夏 末っ子の模様
- ニコ
- マジカルブルーベリーの妖精。いちこと同類らしい。
- 本名はニコラチェノフスキーであるが、その名前で呼ばれることはまずなく、光太には『ニコラス』（後には単に『ニコ』）、日夏には『ニコちゃん』、いちこには『ニコたん』、太刀花先生（後述）には『ニコ太郎』と呼ばれている。
- 公園で冬月日夏に拾われ、彼女のもとに居候するようになる。日夏の下で、なんとか枯れずに育っている模様。
- 生真面目で礼儀正しく、妖精としての責任感も強いのだが、主の日夏がなんでも自分でてきぱきこなしてしまう為、なかなか本領を発揮できずにいる。異性を意識させる場面に弱く、日夏（と、ごく稀にいちこ）にはドキドキさせられ通しである。日夏のことは主殿（後にヒナ殿、ヒナツ殿）と呼ぶなど、口調もたまに古風。ちなみに他人は「殿」付け（いちことさえ（後述）だけ呼び捨て）。
- 自分に深い情愛を注いでくれる日夏への強固な忠誠心を持ち、光太への想いの成就を積極的に支援するのが当面の目標。その為、光太にべったりのいちこと、頻繁に火花を散らしている。
- 女装をさせると絶妙にハマる。これに気づいた日夏によって、最近ではすっかり弄られキャラと化してしまった。
- ブルーベリーヨーグルトを食べると性格が反転して悪（わる）ニコになる。チンピラ2名を秒殺したことから腕っ節はそれなり以上に強いようだがいちこの酔拳に負けた。
- 「暴れん坊地頭」（作中作品）をはじめとする時代劇が好き。テレビ番組の趣向は、ほぼ日夏とかぶる。
- 太刀花先生（たちばな - ）
- 園芸部の顧問。
- めんどくさがりで、自分の仕事を笑顔で他人に押し付ける。基本的にやさぐれだが、割とノリのいい性格。
- 植物学の知識に関して事あるごとに日下部と張り合う。
- 娘のさえを溺愛しているが、言動に表すのが下手。
- 太刀花セージ（正確な名称不明）（たちばな - ）
- 太刀花先生の旦那で植物学者。世界各地を渡り歩きながらフィールドワーク中で、ほとんど帰国しない。そのわりには、不思議と家族の絆は強い。
- 太刀花さえ（たちばな さえ）
- 太刀花先生の娘。無表情で口数が極端に少ないが、母との意思疎通には支障がない模様。
- 小さいながらによく出来た性格で、周囲に感謝されることもしばしば。
- 魔法だかオカルトだかにハマッているらしい。
- 口数の少なさ故に、友達があまりいない。その一方かまわれたがりな性格でもあり、一方的にかまってくれるいちこに、とてもなついている。現在、いちこをお姉ちゃん扱いする唯一のキャラ。
- ニコに懸想しており、現在消しゴムにニコの名前を書いて願掛け中。
- ウドン粉病に罹ったニコと、ニコに元気を分け与えすぎて衰弱したいちこに、自分の元気を分け与えて回復させたことがある。このため、いちこやニコからは「本当はさえは妖精ではないのか」と疑われている。
- 公園のおばあちゃん
- 近所の公園のベンチ（実体ではないらしい）によく座っていて、時々いちこにアドバイスをする。正体は公園にある古木の妖精。
- 前坊直樹（まえぼう なおき）
- スージーのご主人様。その髪型及び名前の語呂から、キャラクターのモデルはサッカー選手の「エムボマ」に由来すると思われるも公式の裏付無し。
- 光太の同級生で、世界を旅する風来坊。帰国すると大学の花壇を自分の食用のための菜園にしようとする。主に渡航による出費で、万年金欠状態であり、頻繁に他人に借金を申し入れるもその場で断られ続けている。
- 渡航していた間、何らかの理由で、太刀花先生の旦那の植物学者（世界各地を渡り歩きながらフィールドワーク中らしい）を追いかけていた模様。
- 帰国してからは、風呂無し炊事場共同のボロアパートで、スージーと共に赤貧生活を送っている。
- 子どもの頃は体が弱かった。実家は裕福だが、両親が仕事で忙しく愛情に飢えた幼少期を送っていた。
- スージー・ラインハルト
- マジカルラズベリーの妖精。いちこやニコと同類。本作品4番目のキーキャラクターで、名前も数字の「4」に由来する。
- すなわち、1→いちこ、2→ニコ、3→さえ、4→スージー（4の中国読み?）と類推される。
- つぶらな瞳&フワフワの髪というお嬢様風な容姿で、語尾に「～ですの」を付けるのが口癖。
- 人間界で勤労し自活している野良妖精であったが、不可抗力により前坊に拾われてしまう。来日後はさえと同じ小学校に通う。
- そのお嬢様風外見に反して貧乏暮らしが長く、しかも前坊に拾われてからも生活水準は改善しないどころか貧乏継続中。
- そのため、アルバイト（しかも主に工事現場等の3K職場）に明け暮れる生活苦の日常が染み付いており、言動の端々に生活感溢れるしみったれな面がチマチマにじみ出る。
- 前坊からは『スジコ』と呼ばれている。実生活では主人である前坊と食べ物を奪い合う事もある様子。
- 日夏のクラスメイト
- シズちゃん おとなし目 日下部くんのことをまぁまぁ気に入っている。
- 喜美江 キミちゃん 哲也という幼稚園いらいずっと一緒の彼氏がいる。
[編集] 書誌情報
単行本 - 白泉社より「JETS COMICS」として刊行されている。
- 第1巻（2005年4月28日発行） ISBN 4-592-14381-7
- 第2巻（2005年11月29日発行） ISBN 4-592-14382-5
- 第3巻（2006年4月28日発行） ISBN 4-592-14383-3
- 第4巻（2006年10月27日発行） ISBN 4-592-14454-6
※本記事は、単行本第4巻まで+2006年11月時点までの連載の内容を典拠として作成されています。本記事を引用したり、最新の状況に修正や加筆をされる場合は、この点にご注意ください。
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