えびの地震
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えびの地震(えびのじしん)は、1968年2月21日午前10時45分ごろ、宮崎県と鹿児島県境のえびの高原で発生したマグニチュード6.1の地震。えびの市の真幸地区では震度6を観測した。
[編集] 概要
- 21日8時51分に震度5、また、翌22日19時19分にも激しい揺れを記録している。気象庁では21日午前10時45分の地震をえびの地震と命名し、8時51分の揺れは前震、翌22日19時19分の揺れは余震とした。しかし地震の発生状況からこれらは群発地震であると考えられる。
- 21日8時51分の発生から翌月3月25日1時21分の発生まで、震度5以上の地震が5回発生した。
- 揺れはほぼ九州全域で観測され、被害は宮崎、熊本、鹿児島の3県におよび、特に真幸地区と鹿児島県の吉松町(現湧水町吉松地区)の被害が大きかった。
- 土地柄、シラス崩壊による被害が多かった。
- 被害状況は死者3名、負傷者44名、全壊498戸、半壊1,278戸、一部損壊4,866戸。この他にも鉄道、道路などが分断、橋の損壊、耕地の埋没も見られた。
- 地震前日の20日に発生した金嬉老事件の方が多く報道され、被災者住民が地震に関する情報をなかなか得られないという問題もあった。