〈卵王子〉カイルロッドの苦難
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『〈卵王子〉カイルロッドの苦難』(〈たまごおうじ〉カイルロッドのくなん)は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている冴木忍のライトノベル作品である。イラストは田中久仁彦。
[編集] 登場人物
- カイルロッド
- 主人公。城塞都市ルナンの王子。卵から生まれたので〈卵王子〉と呼ばれている。魔道士ムルトによって人々を石に変えられたルナンを救うために旅に出る。褐色の肌と青い瞳、銀色の長髪にこめかみの辺りに生えた一房の赤い髪が特徴。長剣は苦手だが短剣の扱いと体術は一流。趣味は盆栽。くしゃみをすると馬に変身する。18歳。
- ミランシャ
- ソルカンの酒場で働く少女。魔女。ただし自称で実は魔女見習い。使える魔法は火をおこすことと鳥寄せのみ。ある探し物の旅の途中だが、カイルロッドに同行することとなる。酒を飲むと服を脱ぎ出す妙な癖を持つ。16、7歳。
- イルダーナフ
- あてもなく諸国を旅する放浪の剣士。本人曰く「金を積まれりゃ、たいがいのことは引き受ける」とのことで、カイルロッドの護衛を引き受けることになる。剣の腕は超一流で「手品」と称して魔法も使う謎の男。豪放磊落だが、必要とあらば冷徹・非情な決断を自他に強いる強さを持つ。40代後半~50代前半。
- イルダーナフは偽名で、「なんでもできる男」という意味。
- エル・トパック
- フェルハーン大神殿がカイルロッドの監視役として送り込んだ隻腕の青年。人望と実力を兼ね備えるが、神官長アクディス・レヴィと確執があり、そのため面倒な任務を押し付けられる。
- ティファ
- エル・トパックの部下。イルダーナフには及ばないものの、凄腕の剣士。ぶっきらぼうだが女性らしいやさしさも持つ。
- グリュウ
- カイルロッドの名を騙り、手当たり次第に街や村を襲う「カイルロッドの偽物」。エル・トパックからは《影》と呼ばれていた。なぜかミランシャに懐き「グリュウ」という名前を付けてもらう。カイルロッドと瓜二つだが赤い前髪が無い。
- ムルト
- ルナンの人々を石に変えた張本人。ミランシャ曰く「魔力の凄さと性格の悪さは伝説みたい」、イルダーナフ曰く「性格と魔力が無茶苦茶」という正体不明の魔道士。
[編集] 既刊一覧
〈卵王子〉カイルロッドの苦難(全9巻)
- 旅立ちは突然に ISBN 4829124474
- 出会いは嵐の予感 ISBN 4829124695
- 愁いは花園の中に ISBN 482912492X
- 面影は幻の彼方 ISBN 4829125047
- 野望は暗闇の奥で ISBN 4829125225
- 悲しみは黄昏とともに ISBN 482912539X
- 微笑みはかろやかに ISBN 4829125616
- やさしさは風の調べ ISBN 4829125861
- 思い出はいつまでも ISBN 482912606X
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