Lモード
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Lモード(えるもーど)は、東日本電信電話(NTT東日本)および西日本電信電話(NTT西日本)が、対応した固定電話機から一般電話回線やISDN回線を経由して簡易インターネットを利用できるサービス。
NTTドコモグループが提供する携帯電話向けコンテンツサービス「iモード」に似たサービスで、Lは、Living、Local、Lady、Largeを意味している。
Lモードに対応したファクシミリの画面に、ニュース、気象、商品、行政、地域、観光・グルメスポット等の各種情報を提供するとともに、パソコンや携帯電話通信と同じく、電子メールのやり取りなどを行えるもので、NTT東日本・西日本(以下、東西NTT)の両社が2001年6月から日本国内で実施している。
しかし、同じ時期からADSLなどの定額制インターネット接続が始められ、さらに2004年ごろからは携帯電話でもパケット定額制が導入されたため、従量制料金であるLモードはパソコン・携帯電話によるインターネット接続に押されて普及率が低いのが現状であり、かつてNTTが勧めて普及せずに終了したビデオテックスサービスのキャプテンシステムの再来と考える人もいる。
2006年新規受付を11月30日をもって終了、サービス自体も2009年度末をめどに終了を検討していると発表されている。
また、Lモードに対抗して日本テレコム(現・ソフトバンクテレコム)が開始したJ-webも2007年8月31日を持って終了する予定となっている。[1]
[編集] Lモード on フレッツ
アクセス回線としてADSLやFTTH等のフレッツサービス(ブロードバンド回線)を利用したLモード。Lモード on フレッツに対応した電話機等の端末を用いる。電話回線使用のLモードと異なり、定額制での利用が可能。
[編集] Lモードカード
Lモードの契約者が、Lモードを外出先のICカード式公衆電話で利用するときに使うカードの名前である。このカードを用いれば、ICカード式公衆電話上でCompact HTMLで記述されたウェブサイトのブラウジングを行うことが可能となる。Lモードカードには、Lモードのユーザー情報などが記録されているため、たとえNTT東日本の契約者がNTT西日本のICカード式公衆電話を利用しても同じ環境でLモードを利用できるという。ローミング料金は当初から利用料金に含まれている。Lモードカードの発行料金は525円(税込525円)/枚〔再発行の場合も500円(税込525円)/枚〕で、月額使用料は不要。利用時に料金を支払う。近年の携帯電話のように送受信したデータ量で課金するのではなく、接続時間に応じて課金されるため、携帯電話と比べて高くつくことがある。
ただし、NTTはICカード式公衆電話廃止の方針を発表しており[2]、すべてのICカード式公衆電話が撤去されるとLモードカードは利用できなくなる。
[編集] 外部リンク
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