Jヴィレッジ
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Jヴィレッジ(ジェイ・ヴィレッジ)は、1997年に開設された日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターである。福島県浜通り南部の広野町と楢葉町に跨がって立地している。
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[編集] 設立の経緯
日本のサッカー界は、1993年のJリーグ設立と前後して急激なレベルアップが進み、そのベースキャンプ地的な施設の建設が急務とされていた。一方で、福島県内に原子力発電所を含む多くの施設を所有していた東京電力は、1994年に地元への貢献として地域振興施設の造営・寄贈を行うという提案を行った。この時、ちょうど地域密着を掲げて人気を博していたサッカーと結びつけた整備が適当と判断され、日本サッカー協会が協力する形でナショナルトレーニングセンターを設立する合意がなされた。
1995年から東京電力は同地にある広野火力発電所に隣接した町有地を整備し、専用スタジアム(5000人収容)や各種球技に対応可能な練習コート、屋内トレーニング施設、宿泊施設等を建設した。1997年に竣工し、施設は福島県へ寄贈された。
なお当時、この施設寄贈に対しては、県内の原子力発電所におけるプルサーマル実施を承認させる見返りではないかとする批判が強かった。しかしその後、プルサーマル関連の不祥事によって実施自体が大きく遅れ、事実上プルサーマル計画との結びつきは無くなってしまった。
[編集] 施設
[編集] 概要
施設は広野町と楢葉町との間の丘陵地上にあり、太平洋を望むことができる。
施設の管理・運営は、日本サッカー協会や東京電力などの出資で設立された株式会社日本フットボールヴィレッジが行っており、一般の来場者でもフィットネスクラブやレストランなどを有料で利用することができる。
海外チームも利用することが可能であり、2002年日韓WCの時には、アルゼンチン代表がここにキャンプを構えた。2004年度は2チーム、2005年度は7チームの海外チームが合宿に利用している。
施設内のスタジアムは、TEPCOマリーゼ(女子サッカーなでしこリーグ)のホームスタジアムとしても用いられている。
[編集] トレーニング施設
- スタジアム - 5000人収容スタンド・ロッカー室・夜間照明
- 天然芝フィールド - 天然芝ピッチ10面 内2面に夜間照明
- トレーニングフィールド - 人工芝ピッチ1面・400mトラック4レーン・ラグビー用ポール・夜間照明
- 屋根付練習場 - 人工芝ピッチハーフサイズ1面
- フットサル用ピッチ
- 人工芝2面 - 夜間照明
- ウレタン2面 - スタンド有り
- サンドピッチ1面
- テニスコート - ハードコート1面・夜間照明
- フィットネスクラブ
- 温水プール - 25m4コース
- マシントレーニングジム
- 屋内アリーナ
[編集] その他施設
- ホテル
- レストラン
- コンベンションセンター - 160人収容・150インチ大型モニタ
他
[編集] 周辺の施設
[編集] アクセス
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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