IR3 JAPAN
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IR3 JAPAN(アイ・アール・スリー・ジャパン)は、JFN系列で放送された「メール機能」を主に使用して放送するラジオ番組で、1999年10月から2005年3月まで放送されていた。放送開始当初のタイトルは「IR3」で、その後「IR3se(-エス・イー)」となっていた。
番組ホームページ(現在閉鎖中)では、ネットラジオとネットビデオを公開、放送中では読めなかったメールを紹介したり、ネット上でしか話せないトークや、映像だからこそ行えた企画などを行った。
また、番組中ではディレクターのクラモチ(その後なぜか「ツツイ」に名前を変更)が効果音を乱発していた事でも有名である。
パーソナリティのわたなべヨシコ(わたなべあんず)は放送で”愛媛県出身、地図でいうとこの四国の左上”と言っているが、25:00-27:00の時代にネットしていたJOEU-FM(エフエム愛媛)は2002年3月以降放送せず(メンテナンスタイムのため)、地元出身DJの声が聞けないのが現状だった。
わたなべがいうにはこの番組は「インターネットバリバリ活用番組」であった。放送中、チャットページが開かれ、パーソナリティと一緒にチャットが出来た(⇒後述)。わたなべの退出時の台詞は、くノ一よろしく「どろんぬぅ」だった。
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[編集] パーソナリティとスタッフ
[編集] パーソナリティ
※ 放送当初の愛称は「ネット番長」だったが、その後愛称を「バンチョフ」(「ヴァンチョフ」とも)へ変更。理由は、あるスタッフが「それじゃ、ありきたりじゃない?」と言ったためと言われている。「ネット忍者」だったこともあり、くノ一(女忍者)コスプレをサイト上で披露していたこともある。
※ 自分のことを「なべヨシ」とも呼ぶ。
※ 沖縄県の新聞で、「わたばべヨシコ」と誤植されたこともあった。
※ 自分の名前を強調する為か、ひらがなわたなべカタカナヨシコとアナウンスをしていた。
[編集] スタッフ
※番組ホームページ上ではカタカナ表記となるスタッフが多かった。
- 木多P(プロデューサー)
- DJ蔵持(クラモチ)→筒井(ツツイ)(ディレクター)
-
- クラモチ(→ツツイ)の初ディレ番組がこのIR3である。
- ヤナギサワ(ミキサー。単に「ヤナギー」と略されることもあった。)
- 擦過(構成作家;わたなべには「擦過ちゃん」と呼ばれていた)
- 高野(タカノ)(AD)
- テシマ(AD。しばしば「テシマです」の肉声SEを入れていた)
- ホンマダ(AD。本名は「本間」だが「本田」と間違えられ、足されて「ホンマダ」となる。通称「ネット坊ちゃま」)
- ぶーちゃん(見えるラジオデータ送出スタッフ)
- タップ(アルバイト)
- バイトのパパ(アルバイト)
- ノグチ(元AD。AD卒業後も番組に登場することがあった。)
- かっちゃん(正式なスタッフではない。IR3 JAPAN終了後RADIO JAPANのスタッフへ)
- オーケーエムアール(元見えるラジオ担当のスタッフ。この人のサンダルでわたなべヨシコが悶絶したのは有名な話)
- ババ リョウジ(IR3生みの親。通称「馬場っち」)
- チャットマン(後に「チャットマソ」。「青チャット」の内容報告など)
...etc
[編集] チャット
この番組の核(=中心)となったのが、“チャット”のページである。一時期、チャット参加者の名前を読み上げていた時期もあった。
- パソコン用チャット4つ
- 赤チャット
- わたなべ達とのフリートークを楽しむチャット。担当はわたなべヨシコ。
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- 青チャット
- その日のテーマについて語るチャット。担当はチャットマソ→擦過。
-
- 黄色チャット
- のんびり、ダラダラ語るチャット。担当はホンマダ。
-
- ビギナーズチャット
- IR3チャット初心者の為のチャット。
- 携帯電話用チャット2つ
- 橙(だいだい)チャット
- わたなべ達とのフリートークを楽しむチャット。
-
- 虹色チャット
- その日のテーマについて語るチャット。
[編集] ネットの枠移動とネット局の変遷、数字に関するデータ
この番組は番組改編のたびにネットの枠移動や飛び乗り・飛び降りネット局、ネット局数の増減が相次いだ番組だった。他のJFNCが制作する生放送の番組にも見られることだが、この番組は特に激しかった。そのためわたなべヨシコも「番組改編期を乗り越え・・・」だとか、改編期には放送局名をよく読みあげていた。
なお、AIR-G'、TOKYO FM、FM AICHI、fm osaka、fm fukuokaの5局はネットしていなかった。
[編集] 1998年10月~1999年9月
27:00~29:00で放送
[編集] 1999年10月
MEGA HITS RADIOとの枠入れ替えで25:00~27:00での放送
[編集] 2000年10月?
MUSIC QUEST (TOKYO FM) が入るため25:30から90分の放送に
[編集] 2001年4月~9月
4月ネット開始 Radio80
ネット飛び降り(~26:00) エフエム青森
ネット飛び乗り(26:00~) SMILE-FM、FM福井、FM-NIIGATA
9月ネット終了 エフエム青森(一時ネットから外れる)
[編集] 2001年10月~2002年3月
「Weiβ kreiz FM」(ヴァイスクロイツエフエム)放送開始のため26:00スタート。
10月ネット開始 FMとやま
2002.3ネット終了 JOEU-FM
[編集] 2002年4月~9月
「IR3se」→「IR3 JAPAN」にリニューアル。「Weiβ kreiz FM」終了。25:30開始に戻る。
4月ネット開始 μFM、エフエム青森(ネット再開)
ネット飛び降り(~26:00) μFM、エフエム青森
ネット飛び乗り(26:00~) SMILE-FM、FM福井、FMとやま、FM-NIIGATA
9月ネット終了 なし
[編集] 2002年10月~2003年3月
10月ネット開始 なし
ネット飛び降り(~26:00) μFM、エフエム青森
ネット飛び乗り(26:00~) SMILE-FM、FM福井、FMとやま
2003年3月ネット終了 FM岡山
[編集] 2003年4月~2003年9月
MUSIC QUEST (TOKYO FM) が終了。25:00から120分の放送に戻る。
4月ネット開始 FM中九州(現・エフエム熊本)、Kiss-FM KOBE、K-MIX、ふくしまFM、エフエム岩手
ネット飛び降り(~26:00) ふくしまFM、エフエム青森
ネット飛び乗り(26:00~) SMILE-FM、FM福井、FMとやま、FM-NIIGATA
9月ネット終了 SMILE-FM、K-MIX、エフエム秋田
[編集] 2003年10月~2005年3月
「MEGA HITS RADIO」との枠入れ替えで当初の27:00から120分に戻る。
10月ネット開始 HFM、Date fm(28:00から飛び乗り)、FM岡山(ネット再開)、Boy-FM(ネット再開)
[編集] 数字データ
IR3「Voices Of IR3 JAPAN」着声総数 148
IR3→IR3se→IR3 JAPANオンエア通算 284
IR3 JAPANオンエア通算 191
[編集] コーナー
【3時台】
- Voices Of IR3 JAPAN
- 電書鳩ポポー
- メール紹介 ...etc
【4時台】
- 週刊IR3 JAPAN
- 電書鳩ポポー
【特別コーナー】
- 駅弁情熱ランキング(年1回のみの放送だった。)
[編集] サークルプレイヤー
これは、JFNが行っているインターネットでのコミュニティーサイト。しんドルもサークルプレイヤーを運営していたが、この番組では35ものサークルを持ち、各地域別サークル(この番組の放送ネットから離脱した放送局のある地域にもあった)、「IR3交換日記」というスタッフの交換日記など多種多彩なサークルが存在していた。
なお、現在もサークルプレイヤー自体の運営は続いている。(詳細はJFN Circle Playerまで)
[編集] 放送終了決定後からの流れ
2005年3月4日、4時台の「電書鳩ポポー」終了後突然放送終了が決まったことが告知される。翌週(2005年3月11日)、わたなべヨシコは同じく2005年3月で放送終了となる「MEGA HITS RADIO」のエンディングに出演。さらにその日、当番組の3時台オープニングに「MEGA HITS RADIO」のパーソナリティー・岩本三千代が当番組宛にメッセージを贈った。また、以前はメールでのみの受付だったリスナーからのメッセージを、2005年3月に限りFAXでも受け付けた。
そして2005年3月25日、5年半の歴史に幕を閉じた(「MEGA HITS RADIO」も同日放送終了)。最終回の時は、BGMも曲も流さず(ただしこの番組にゆかりのある曲は流していた)、放送内容のほとんどをメッセージ紹介の時間にあてた。エンディングは、「パッヘルベルのカノン」をBGMにしながら、男性ナレーター(担当:ホズミックス)が過去在籍していたスタッフのあだ名や、この番組に関わった人たちの名前を読み上げ、そしてわたなべヨシコの涙まじりのコールが入り、最後はこの番組の挿入歌(詩はリスナーからアイデアを集めて作り、作曲はカンケという謎のミュージシャンが担当)だった「メイド・イン・キス」が流れる形という、ファンにとっては悲しく、さみしいものだった。
なお、当番組と「MEGA HITS RADIO」の後番組は、深夜1時からの「ミッドナイトランブラー」(パーソナリティー:鈴木ダイ、オアシズ)。この番組も飛び乗り・飛び降りネットをする局が多いが、理由の1つに、「MEGA HITS RADIO」とこの番組を飛び乗り・飛び降りネットもしくはネットしていなかった局がその放送枠に放送している番組や、「放送室」の放送枠を確保するためであることが多い。