HP-UX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式サイト: | www.hp.com/go/hpux/ |
開発者: | ヒューレット・パッカード |
OSの系統: | UNIX System V |
最新リリース: | 11.23.0603 / 2006年3月 |
ライセンス: | プロプライエタリ |
開発状況: | Current |
HP-UXは、ヒューレット・パッカード社 (HP) の中・大規模システム用サーバのオペレーティングシステムのこと。
目次 |
[編集] 特徴
比較的ハイエンド指向の製品で、企業の基幹系システムに用いる中・大規模サーバにおいて高い安定性を提供できる。自社のPA-RISC及び、 Intel の Itanium 系 CPU での動作を保障している。ただし、Itanium 系では、EPIC 採用のためバイナリレベルでは非互換であり、再コンパイルが必要となる。
特に金融/証券系のシステムにおいて、TCP/IP に準拠した既存パッケージを改造する事無く、簡易なシェルスクリプトの生成にて適用できる高可用クラスタパッケージ MC/ServiceGuard が人気となり、日本でも多くの金融/証券系ユーザの基幹系システムプラットホームとして使用されている。
また、大規模システム構築時に必要な論理ボリュームマネージャ (LVM) パッケージも早々に実装され、UNIX による大規模システム構築のノウハウ蓄積/提供が比較的早くに行われたため、基幹系商用 UNIX /高可用クラスタの一大ブランドとなっている。
そのため、国産ベンダである NEC/日立/沖電気/三菱電機などがOEM販売を、さらに NEC/日立が自社開発による互換サーバを販売している。[1]
なお、Linux の2.4カーネル以降に実装されている LVM と互換性を持つ唯一の商用 UNIX 及び LVM である。
[編集] 経緯
もともとは同社が1980年代に発売した HP 9000/200、/300、/400などのワークステーションで採用された、モトローラ68KファミリMPU 用の OS として登場した。その後 HP 9000/S700に始まるワークステーションおよび企業向け UNIX サーバ HP 9000/S800では、同社が開発した RISCプロセッサ である PA-RISC に対応して実績を重ねた。
さらに同社と Intel が共同で開発した Itanium ファミリ(IPF あるいは IA-64)をサポートする主要 OS の一つでもある。
現在のバージョンは HP-UX 11i v2(B.11.23)。
11iとは11.0のインターネット対応機能強化版の位置付け。11i v1(B.11.11)において、NTT DoCoMo のiモードゲートウェイシステム (CIRCUS) の提案を行う際に強化した機能を標準化し、その上にスレッド動作を N:M スレッドに変更している。
[編集] 脚注
- ↑ NECは NX7700i シリーズやシグマグリッドを製造。 日立は BladeSymphony シリーズを製造。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: UNIX | ヒューレット・パッカード