CAPCOM FIGHTING Jam
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『CAPCOM FIGHTING Jam』(カプコン ファイティング ジャム)は、カプコンが2004年に開発・発売した2D対戦格闘ゲーム。略称は『CFJ』。
アーケード版のシステム基板は『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』や『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』で使われたNAOMIでなく、PS2をベースとしPS2への移植もしやすいSYSTEM 246が使われている。
家庭用ゲーム機移植として2004年12月2日にPS2版が、2005年6月16日にXbox版が発売された。
[編集] 概要
このゲームは
- 『ストリートファイターII』シリーズ
- 『ヴァンパイア』シリーズ
- 『ストリートファイターIII』シリーズ
- 『ウォーザード』
- 『ストリートファイターZERO』シリーズ
の5つのゲームからそれぞれ4人のキャラクター(ボスキャラを除く)とオリジナルキャラクターのイングリッドが参加していて、それぞれのキャラクターは、出身ゲームごとに特有のゲージシステムを持って闘う。さらに、イングリッドは上記5つのゲージとはまた違うゲージシステムを持っているので、合わせて6種類のゲージシステムが存在している。
ゲームルールは、2対2のスイッチタッグシステムを使用している。これは、ゲーム開始時に2キャラを選び、毎ラウンドが終了したときに、次のラウンドで使用するキャラクターを決める事ができる。実際の試合自体は1対1ではありながら、相手のキャラクターの相性に合わせて自分の使用キャラクターを決めるので、ラウンド終了の時点で駆け引きが発生する。
[編集] 登場キャラクター
- 『ヴァンパイア』シリーズ
- デミトリ(声:檜山修之)
- 人気の技ミッドナイトブリスは今作でも健在であるが、敵を女性に変身させた後は画面がブラックアウトし、敵が血を絞り取られて痩せ細るシーンは描かれない。あからさまな手抜きではあるが、さほどには不満の声は上がらなかった様である。
- オリジナルキャラクター
- イングリッド(声:城雅子)
- 正確に言えばイングリッドはこのゲームオリジナルのキャラではない。そもそもは『カプコンファイティングオールスターズ』(以下、『CFAS』)という3D対戦格闘ゲームのために作られたキャラであり、当時のゲーム雑誌などで名前や姿が公開されていた。だがその『CFAS』は、プレイ可能なレベルまで開発が進んではいたものの(AMショーに出展された際、実際に試遊ができた)「キャラが少なく魅力に乏しい」とのカプコンの判断から土壇場で発売中止が決定してしまう。
- その後、可憐な外見で前評判の高かったイングリッドは、プライズマシンの景品としてフィギュアが出回るなど、公式な登場作品を持たないまま単独での商品展開を見せる。そしてその人気と知名度を受けて、ようやくこの『CFJ』で(3Dから2Dになるという変化はあったものの)公式に格闘ゲームにデビューする事となった。
- 条件を満たすと、ステージ3の直後に乱入してくる。
- ボスキャラクター(家庭用移植版のみ使用可能)
- パイロン(声:檜山修之)
- 『ヴァンパイア』シリーズより。
- 『CAPCOM VS. SNK 2』より。なおシンの表記は正しくは「神」と「人」が縦に並んだ形の漢字一文字を用いる。条件を満たすと、パイロン戦(ステージ6)後に乱入してくる。