鹿屋航空基地
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鹿屋航空基地(かのやこうくうきち)は、鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊の飛行場・航空基地。対潜哨戒機や救難ヘリコプターの基地であり、日本の南西海域の安全保障と、奄美諸島から甑島列島に及ぶ広大な海域・離島の海難・急患輸送に欠かせない基地である。アメリカ海軍やアメリカ海兵隊にとっては、普天間飛行場に移動するヘリコプター部隊が、途中給油に立ち寄る重要な航空基地である。
戦前から使われている歴史ある航空基地であり特別攻撃隊の出撃基地でもあった。滑走路脇には今でも零式艦上戦闘機の掩体壕が残されており、司令部庁舎も戦前に建造されたものである。
2005年10月、アメリカ軍の再編計画により、沖縄県普天間飛行場に配備されているアメリカ海兵隊所有の空中給油機が鹿屋航空基地に移駐することで、日米政府が合意した。近年中に、日米共用飛行場になる可能性が高い。
鹿屋飛行場 | |||
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IATA:N/A - ICAO:RJFY | |||
概略 | |||
空港種別 | 軍用 | ||
航空管制 | 海上自衛隊 | ||
海抜 | 214ft(65 m) | ||
位置 | 北緯31度22分03秒東経130度50分43秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | m×幅 | 表面 |
08R/26L | YES | 2,250×45 | 舗装 |
08L/26R | NO | 1,200×40 | 舗装 |
目次 |
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 運用時間(JST) |
GND | 236.8MHz | 24H |
TWR | 126.2MHz,133.4MHz,228.2MHz 236.8MHz |
24H |
APP | 122.15MHz,126.2MHz,284.6MHz 362.3MHz |
24H |
ATIS | 246.8MHz | 月~金の8:00~22:00 |
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 識別信号 | 周波数 |
KANOYA | NDB | JA | 238KHz |
KANOYA | TACAN | JAT |
[編集] 歴史
- 1936年(昭和11年) 日本海軍鹿屋海軍航空隊が創設される。
- 太平洋戦争中は第5航空艦隊司令部が置かれ、神風特攻隊の出撃基地となり、828名が出撃した。
- 1950年(昭和25年) 警察予備隊鹿屋駐屯部隊が結成される。
- 1954年(昭和29年)海上自衛隊鹿屋航空隊と改称される。
- 1961年(昭和36年)第1航空群が編成される。
- 1987年(昭和62年)第7航空隊が編成される。
[編集] 配属部隊
- 第1航空群
- 第1航空修理隊・・・海上自衛隊が使用する航空機の修理を行う。
- 第211教育航空隊・・・海上自衛隊のヘリコプター要員の教育を行う。
- 鹿屋システム通信分遣隊・・・基地内の通信の維持管理を行う。
- 鹿屋情報保全分遣隊・・・海上自衛隊の部隊保全のため、内部調査及び資料作成、管理を行っている。
- 鹿屋警務分遣隊・・・基地内の治安維持に当たる。
[編集] 航空祭
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJFY) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |