風疹
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風疹(ふうしん、英Rubella)とは、ウイルス感染症の一種。
一般に三日はしかとしても知られている。
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[編集] 原因
風疹ウイルスによる飛沫感染。
[編集] 症状
- 潜伏期間は1~2週。
- 頚部や体幹より癒合性のない点状の紅斑が広がる。
[編集] 合併症
関節炎や脳炎、血小板減少性紫斑病を合併する可能性があるほか、妊婦の妊娠初期の感染は胎児に先天性風疹症候群を引き起こす。
[編集] 先天性風疹症候群
先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome;CRS)とは、妊娠初期に妊婦が風疹に感染することによって、新生児にさまざまな奇形や障害をもたらす症候群のことである。1941年にグレッグによって新生児に白内障や心奇形が発生したと初めて報告された。
[編集] 症状
[編集] 注意点
妊娠21週以降であれば風疹に感染してもCRSのリスクは低い。そのため、妊娠後半期であれば風疹に感染したからといって子供をあきらめる必要はない。通常は妊娠は継続される。
[編集] 予防
小児期に予防接種が行われている。定期接種ではあるが、風疹の予防接種をしていない人も多く、以前は中学2年生に接種が行われており、特に1979年(昭和54年)4月2日~1987年(昭和62年)10月1日に産まれの人は法律の変わり目の時期に中学校時代を過ごしているため、予防接種を受けていない人が多い。但し自治体によっては移行期間を設けて、法律の変わり目に生まれた人は従来どおりの接種時期でも受けることが出来るようにしたところもある。予防接種の徹底したアメリカ等では日本人の入国に際して風疹の予防接種を行う指導がなされていたりする。なお、アメリカの医学書では日本や日本人は風疹の感染源として説明されている程である。
女性に対する予防接種はCRSを予防する観点からも強く推奨されている。 2006年4月以降、新規にワクチンを接種する1歳以上2歳未満の幼児からは、麻疹・風疹混合ワクチンを接種することとなった。
[編集] 関連法規
[編集] 関連
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