雨宮21号
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雨宮21号(あめみや-ごう)は、東京深川にあった雨宮製作所によって1928年に製造された蒸気機関車。
雨宮製作所の製作した蒸気機関車としては最晩年の作品であり、やや腰高な印象はあるが寸法の割に水タンク容積が大きいなど設計の完成度が高く実用的で、雨宮倒産後に現れた、立山重工業や協三工業といった地方のメーカーが手がけた産業用小型機関車群の範となった機種の一つである。
本機を含め、同型の蒸気機関車が複数丸瀬布町(現遠軽町) の丸瀬布森林鉄道に用いられていたが、1962年の廃線により用途廃止となり、本車両以外はスクラップとなった。本車両は丸瀬布営林署より払い下げを受け、1980年に修復が終了。動態保存され、現在も森林公園いこいの森内で春から秋にかけて毎日運転を行っている。
[編集] 主要諸元
- 型式 : Cサイドボトム(ウェル)タンク式
- 全長 : 5272mm
- 全高 : 3018mm
- 全幅 : 1950mm
- 外輪径 : 616mm
- 燃料種類 : 木材・石炭
- 煙管 (直径×数) : 44.5mm×83本
- 運転整備重量 : 11t
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