閉鎖病棟
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閉鎖病棟(へいさびょうとう)とは、精神科病院で、病棟の出入り口が常時施錠され、病院職員に解錠を依頼しない限り、入院患者や面会者が自由に出入りできないという構造を有する病棟である。
開放病棟でない病棟、という意味では、病棟の出入り口が施錠されない時間が8時間未満、または自由に出入りできない病棟も、閉鎖病棟とされることがある。
閉鎖病棟への入院患者は、原則として措置入院や医療保護入院などにより、強制的な入院形態で入院するものとされている。このため、任意入院の患者は、原則として開放病棟に入室するものとされている。ただ、訪問者に対して不安が強い場合などで特に希望の書面を差し入れた場合は、任意入院でも閉鎖病棟への入院が可能である。
閉鎖病棟の入院患者の外出は、病院や病棟により様々である。病状が安定しつつある患者に対して、個別に単独での外出を認めることは少ない。外出中に事故が生じた場合に責任追及されることを恐れて、一切認めないとしているところがほとんどである。