長野士郎
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長野 士郎(ながの しろう、1917年10月2日 - 2006年12月5日)は、元岡山県知事。元全国知事会会長。元自治省事務次官。岡山県総社市出身。東京帝国大学法学部卒業。知事6期勤めた。名著『逐条地方自治法』の著者としても知られ、「地方自治の神様」との異名もあった。岡山県知事としては、地方振興局(現在の県民局)の設置など、自治官僚出身ならではの先見性に富んだ県政を推進した一方で、吉備高原都市構想等の大規模公共事業の展開により、岡山県に約8000億円に上る累積債務という負の遺産を残した。
[編集] 略歴
- 1917年10月:岡山県総社市生まれ。旧制第六高等学校を経て
- 東京帝国大学法学部を卒業。高等文官試験行政科に合格。
- 1942年4月:内務省入省。
- 1966年:自治省行政局長。
- 1969年:自治省財政局長。
- 1971年:自治省事務次官。
- 1972年10月:岡山県知事選挙に立候補。知事の加藤武徳を破り、初当選。
- 以後6期連続当選。
- 1995年5月:全国知事会会長(1996年11月まで)
- 1996年10月:知事選に出馬せず引退。
- 2006年12月:膵臓癌のため死去。享年89。
[編集] 著書
- 『逐条地方自治法』
- (森脇博と共著)『地方自治と条例』(港出版合作社)
- 『改正地方自治法逐条解説:第13国会改正部分』(港出版合作社)
- 『逐条地方自治法:解釈とその運用』(学陽書房)
- 『別冊・逐条地方自治法:第四十及び第四十一国会改正点の解説』(学陽書房)
- (宮澤弘と共著)『あすの地方自治を考える:知事対談』(ぎょうせい)
- 『私の海外ノート』(ぎょうせい)
- 『桃の咲くころ』(日本文教出版)
[編集] 関連項目
- 岡山県知事
- 1972 - 1996
-
- 先代:
- 加藤武徳
- 次代:
- 石井正弘
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