釜飯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
釜飯(かまめし)は、米に醤油、みりん等の調味料を加え、その上に椎茸、鶏肉などの具を載せ、一人用の釜で炊いた米飯料理である。一種の炊き込みご飯であるが、釜から飯碗によそうのではなく、釜のまま食卓に供することに特徴がある。釜の種類としては、写真にあるような羽釜式の鉄釜の他に、土鍋型の陶器の益子焼、高田焼もよく用いられる。
[編集] レシピ
- といだ米を用意し、具と共に器に盛る
- 水に醤油、料理酒、みりん、昆布などを使い、味を調える。
- 強火でだしが吹きこぼれるまで(5分程度)炊く。
- 弱火にする。
- 水気が無くなってきたらふたを完全に閉め10分から15分ほど蒸らす。
- できあがり。
[編集] 駅弁としての釜飯
釜飯は駅弁としても親しまれている。この場合主に土鍋型陶製容器が用いられ、食べ終わった後の容器を家庭に持ち帰って利用することもできる(少量のお粥などを調理するのに便利)。
以前は補機の連結・解結のため全ての旅客列車が長時間停車していたという駅自体の特殊性(碓氷峠#鉄道参照)もあり、信越本線横川駅の釜飯駅弁が有名であった。以下の例に示すように今では全国の駅に見られる。
釜飯駅弁の例
- 東海道本線
- 浜松駅 - うなぎ釜飯 (加熱式容器)
- 中央本線
- 甲府駅 - 武田陣中鍋めし (1967年発売)
- 小淵沢駅 - 山菜鶏釜めし、山のふもとのとり釜めし、炭火焼地鶏釜めし、あわびの釜飯
- 東北本線
- 黒磯駅 - 丸尾釜飯
- 仙台駅 - 鯨釜飯
- 信越本線
- 横川駅 - 峠の釜めし(1957年発売)
- 長岡駅 - 火焔釜めし
- 新津駅 - 越後釜飯(山の幸)、越後釜飯(海の幸)
- 高山本線
- 美濃太田駅 - 松茸の釜飯
- 上越線
- 越後湯沢駅 - まんぷく釜めし
- 飯田線
- 飯田駅 - 伊那路山菜釜めし