釜口水門
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釜口水門(かまぐちすいもん)は、長野県岡谷市にあり、諏訪湖から天竜川が流れ出る地点に位置する水門。天竜川の起点である。
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[編集] 歴史
諏訪湖には31の河川が流入するが、流出河川は天竜川のみである。諏訪湖を取り巻く流域面積は湖面積の40倍にもなり、大雨が降るとたちまち氾濫を招いていた。このため、古くは天正年間頃から治水工事に着手。江戸時代の天明年間、そして明治時代にも手掛けられ、中州の弁天島を取り除くなど排水を促した。
1937年(昭和12年)に、近代的治水設備としての水門が竣工した。だが1950年や1961年の洪水では処理能力を発揮できず、改築が決定。1988年に放水量600t/秒の新水門が旧水門から諏訪湖側へ約80mの地点に完成した。これは旧水門処理能力の3倍に当たる。
[編集] 構造
- 水門南寄りに漁船を通す舟通し水門が、北寄りに階段状になった魚道が設けられている。
[編集] 水門周辺
- 水の資料室が設置されている。9時から16時まで開館、見学無料。年末年始休館。
- 水門の諏訪湖側には遊歩道の橋が設けられている。
- 「琵琶湖就航の歌」の作詞者、小口太郎の出身地に因み、水門南側に銅像が立つ。
- 旧水門建設時にトロッコ牽引で活躍したディーゼル機関車(アメリカ製)が、水門南側に展示されている。その他、水門南側の湊地区湖岸は遊覧船の寄港地など、公園として整備されている。