金売吉次
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金売吉次(かねうりきちじ)とは平安時代末期の商人で奥州で産出される金を京で商う事を生業としたとされる人物である。源義経が奥州藤原氏を頼って奥州平泉に下るのを手助けしたとされる。
「される」という言葉を用いたのは、実際に「吉次」なる人物が実在したかどうかは、まったく持って不明だからである。史料的に吉次の存在を裏付ける事が不可能であるため、彼の存在は伝説の域を出ない。
しかし当時の東北地方が金を産出し、それを京で取引していたのは明らかになっている。吉次なる人物のように金を商っている奥州からやって来た商人がいた事は想像に難くない。
従って現在ではこうした商人の群像の集合体が「金売吉次」なる人物像として成り立ったのではないかと考えられる事が多い。
また一説によると、義経の郎党の堀景光の前身が、この金売吉次であるともいう。