重装機兵ヴァルケン
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『重装機兵ヴァルケン』(じゅうそうきへいヴァルケン、英名ASSAULT SUITS VALKEN)シリーズは、メサイヤより発売された、アクション・シューティングゲーム、及び戦略シミュレーションゲーム。同じ世界観を共有するゲームとして、『重装機兵レイノス』(じゅうそうきへいレイノス)シリーズがある。
ラインナップは「重装機兵ヴァルケン」と「重装機兵ヴァルケン2」の二つ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品解説
22世紀初頭の太陽系を舞台に、第4次世界大戦とそれに続く大規模な戦争を、一兵士を主人公としてゲーム化したもの。主人公が搭乗する重装機兵(アサルトスーツ)は、アニメ『機動戦士ガンダム』におけるモビルスーツと同様の軍用有人操縦ロボットで、現在の歩兵と同様にさまざまな装備を持ち替えて使用できる汎用兵器として描かれている。
[編集] 重装機兵ヴァルケン
重装機兵ヴァルケン | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン(SFC) プレイステーション2(PS2) |
開発元 | メサイヤ |
発売元 | SFC:メサイヤ PS2:クロスノーツ |
人数 | 1人 |
メディア | SFC:カセット PS2: |
発売日 | SFC:1992年12月18日 PS2:2004年8月26日 |
価格 | SFC:8800円(税抜) PS2:4980円(税抜) |
『重装機兵ヴァルケン』(海外名CYBERNATOR)は、スーパーファミコン用のアクション・シューティングゲーム。1992年12月18日にROMカートリッジで発売された。プレイステーション2用リメイク版は、2004年8月26日にクロスノーツが発売した。
2Dサイドビューのアクション・シューティングゲームで、ステージによって重力の有無がある。自機であるヴァルケンは複数の火器・装備を選択して運用することができ、ステージ中に置いてあるコンテナを拾得することで、装備している武器の威力を増すことができる。前作に当たる『重装機兵レイノス』の難度が非常に高く、操作が複雑であったことを踏まえ、本作ではシステムがやや簡素化された。
- キャラクター設定にアニメーター・漫画家のうるし原智志を起用した。また、システムを旧来のアクションゲームに近いものに変更し、やや難度を下げたことで、前作より広い層にアピールすることに成功した。オリジナルの発売から12年近くを経てリメイク版が発売されるなど、今なお多くのファンを持つゲームである。
- リメイク版に関しては、プラットホームの違いなどから、オリジナルの魅力を引き出せていない部分がある(実際は改悪同然との声が多い)ため、ファンからの評価は厳しいものがある。リメイク版に対するファンの怒りは激しく、発売元のクロスノーツとその製作スタッフを糾弾するためのホームページまで出現した。かなりコアなファンには原作の名を汚されたくないあまり、PS2版のヴァルケンをヴァノレケソと表記し、原作とは別物としている記事が見られる。又、playstation mk2というPS2レビューサイトでは100点中4点と史上最悪な点数がつけられ、デスクリムゾンOX+の16点を凌いでいる。
[編集] ストーリー概要
月面の資源採掘権を巡って、世界は環太平洋合衆国と、欧州アジア連合の2陣営に分かれて争っていた。そして2201年、第4次世界大戦が勃発した。前大戦末に開発された有人ロボット兵器「重装機兵」が戦場の主役となり、宇宙そして地上で激しい戦闘が繰り広げられていた。合衆国軍の突撃揚陸艦バーシスに所属するジェイク中尉は、重装機兵ヴァルケンに搭乗し、最前線に身を投じることになる。
戦場はスペースコロニー、宇宙空間、宇宙要塞攻略戦、大気圏突入、アルプス山脈を越えを経て、首都攻略作戦『オペレーション・ソルジャーソウル』へと進む。中盤の要塞攻略戦の成否によって、ストーリーの結末が異なる。
[編集] 重装機兵ヴァルケン2
『重装機兵ヴァルケン2』(じゅうそうきへいヴァルケン・ツー)は、プレイステーション用の戦略シミュレーションゲーム。1999年7月29日発売。
本作は、『重装機兵レイノス』と同じ時代設定で製作されているが、そのストーリーなどは一部異なるものとなっている。また、本作のみゲームジャンルが変更されているが、これは重厚なストーリーや複雑なメカニックの表現には、アクションゲームより戦略シミュレーションゲームのほうが向いている、と判断されたことによるもの。
本作の開発は遅れに遅れ、当初マスコミリリースされたものとは、全く異なる内容で発売されるに至った。ゲームバランスも決して良好とは言えず、従来作品のファンにはやはりアクションゲームでないことで、敬遠される結果となった。一方で新規ユーザーの獲得にも成功したとは言えない。本シリーズは一旦この作品で終了することとなった。
キャラクターデザインは当初、『機動戦士ガンダム』の安彦良和氏を起用する予定だったが、事情で漫画家の衣谷遊氏に変わった。
[編集] 関連事項
- 「重装機兵レイノス」シリーズ
- 本シリーズと世界観を共有するゲームシリーズ。
- FRONT MISSON GUN HAZARD
- 実質的な開発を行なっているのがヴァルケン開発チームであり、操作体系などかなり似通っている。「ヴァンツァー版ヴァルケン」