読売ジャイアンツ球場
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読売ジャイアンツ球場 | |
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Yomiuri Giants Stadium | |
施設統計 | |
所在地 | 神奈川県川崎市多摩区菅仙谷4-1-1(よみうりランド内) |
開場 | 1985年10月4日 |
所有者 | |
管理・運用者 | 読売巨人軍 |
グラウンド | 内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 | なし |
設計者 | |
使用チーム、大会 | |
読売ジャイアンツ(練習場、また二軍本拠地としてイースタン・リーグ公式戦を開催) | |
収容能力 | |
4,000人 | |
規模 | |
面積:-m² 両翼:97.6 m 中堅:121.9 m |
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フェンスの高さ | |
読売ジャイアンツ球場(よみうり-きゅうじょう)は、神奈川県川崎市多摩区のよみうりランド内にある野球場。プロ野球・読売ジャイアンツの練習場で、二軍(イースタン・リーグ)の本拠地にもなっている。
なお、他球団の略称方法と異なるが「読売ジャイアンツ」は「巨人」という略称でこれを指すのが一般的であるためここではそれに従う(参照)。
目次 |
[編集] 歴史
巨人はそれまで、練習やファーム公式戦については東京都大田区の多摩川左岸河川敷にあった巨人軍多摩川グラウンドを使用していた。しかし多摩川グラウンドは立地上、雨天時の使用が困難であるなど、次第に施設の不備が指摘されるようになった。さらに多摩川グラウンドは国(建設省、現国土交通省管轄)からの借地であり、施設拡充は非常に困難な状況となっていた。そこで球団はより充実した練習環境を整えるべく、東京都と神奈川県の都県境付近に位置する「よみうりランド」内にある「よみうりランド会館」(スキージャンプ競技施設「読売シャンツェ」跡)横の敷地内に球団施設を移転することを決定。整備が進められ、屋内練習場が1984年に、球場は翌1985年秋にそれぞれ完成。翌1986年から、イースタン・リーグ公式戦の巨人主催試合は主にこのジャイアンツ球場で開催されるようになった。その後は合宿所も設けられた。観覧設備が不充分でファンからも不評だったが、近年になって球場設備の改善が行われており、2001年から2002年にかけてブルペンの増設、観客席の改築などを行い、2003年には磁気反転式スコアボードを設置。2005年にはネット裏スタンドが整備され、現在は約4,000人の観客を収容することが可能となっている。
巨人がこうしてファーム育成施設を充実させたことが先鞭を付ける形となり、他球団も追随してそれまでプロ野球界ではあまり重要視されていなかった育成施設への設備投資を積極的に行うようになった。その充実した環境は、かつては「他球団の一軍よりも素晴らしい」と言われ、個人使用で野茂英雄が練習に使ったというエピソードもある。反面、その充実した環境が「ハングリー精神を萎えさせる」という意味合いを込めつつ「多摩川グラウンドへ戻れ」という巨人OBも今尚少なくない。
[編集] 施設概要
- 内野:クレー舗装、外野:天然芝
- 両翼:97.6m、中堅:121.9m
- スコアボード:磁気反転式(球速表示あり)
- 2002年まではパネル式(得点表示のみ)
- 収容人員:4,000人(球場表示。席数は3,683席)
- 昔は芝生席があったが、現在はバックネット裏と一塁側、三塁側全てベンチ席になっている。一部に芝生の部分は残っているが現在は非開放。
- 丘陵地に立地していて一塁側後ろの崖上が出入口、レフト側フェンスの奥がすぐに崖になっている。
[編集] 交通
最寄り駅は京王相模原線の京王よみうりランド駅か、小田急小田原線の読売ランド前駅。
土・日・祝日の巨人主催試合がある日は10時~12時40分まで20分おきに京王よみうりランド駅前より無料のシャトルバスが運行されている。また試合終了後に同様に京王よみうりランド駅前までシャトルバスが運行される。シャトルバスは28人乗りの小型バスで、定員いっぱいになると時間前でも出発する。 なお、平日の巨人主催試合はシャトルバスは運行されておらず、京王よみうりランド駅からは「巨人への道」と名づけられている急峻な階段を10分程度登っていかなくてはならない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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