血洗川
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血洗川(ちあらいがわ)は神奈川県中郡大磯町を流れる河川である。長さは約1.6km、流域面積は2.4k㎡ 、水源は高麗山の西部標高60m付近。東海道本線、国道1号(切通橋)、西湘バイパスをくぐりながら大磯町西小磯を流れ、小淘綾ノ浜(こゆるきのはま)で相模湾に注ぐ。
[編集] 名前の由来
血洗川の近く、切通しの岩窟中に行基作と伝えられる地蔵があった。(現在は大磯町国府本郷の西長院にあり「身代わり地蔵」と呼ばれている。)縁起によれば、源頼朝が鶴岡八幡宮に参拝した際、狼籍をはたらいた者がおり、梶原景時の子悪太郎景義が疑いをかけられた。この地蔵に帰依していた悪太郎はお参りに来た際に畠山重忠によって討たれた。だが、悪太郎の身体には傷はなく、代わりにこの地蔵が血を流し、その腕も刀傷を受けたかのようであった。その時に地蔵が流した血を洗ったことにより、この名がついたと言われる。