船主
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船主(せんしゅ。「船首」と区別するため「ふなぬし」と読む場合もある)とは Ship Owner、船舶を所有する者の意。
これに対し、船舶を運航する者をオペレーター(Operator)と呼ぶ。
海運業に於いては、海運会社自身が所有(Ownership)と運航(Operation)の両方を実施する場合と、所有と運航とを分業し、海運会社は船主から船を借り、運航のみを実施する場合がある。(但し海運会社自身の所有であっても、「便宜置籍船」の制度が使われることが多く、その場合は会社登記上は所有者と運航者が異なることにはなる)
「船主」という言葉を使うときは、後者の例で「オーナー」に徹し、専ら海運会社に船を貸し出す立場の者を意味することが多い。
日本に於いては愛媛県、特に今治市を中心に船主を生業とする事業者が偏在し、愛媛船主(エヒメ・オーナー)は、ギリシャや香港の船主と並び、世界の海運界でも有名な存在である。
但し、「愛媛」船主といっても、外航船を所有する場合はやはり便宜置籍船とする場合がほとんどであり、船籍港はパナマやリベリアといった便宜置籍国となる。