脊振山地
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脊振山地 (せふりさんち)は、九州の福岡県と佐賀県の県境にある山地である。
[編集] 位置
- 脊振山地は、大きく見ると筑紫山地に含まれ、福岡県と佐賀県の境界線に沿って、西は福岡県二丈町、佐賀県唐津市浜玉町から東は福岡県那珂川町、佐賀県鳥栖市まで続いている。北には福岡平野、南には天山まで続く山がちな地域が広がる。
[編集] 特徴
- 山体は主として花崗岩からなり、地下の花崗岩塊が断層活動によって隆起した断層山地である。北側の福岡平野と南側の佐賀平野には、花崗岩の風化によって生成した真砂土と呼ばれる石英砂を多く含んだ土が堆積している。
- 全体的に森林が広がるが、西側の斜面にはみかん畑が広がる。真ん中辺りには三瀬峠があり、福岡市と佐賀市を結ぶ道路として、重要な地点である。また、豊かな自然を生かした観光業や農業が盛んであり、レジャー施設が多い。
- 1000m~800m程度の低い山が多いが、冬の福岡平野に多くの雪や雨をもたらし、佐賀平野の北側を遮り、内陸性の気候にしている。
- 脊振山、雷山などの山がある。
- 那珂川町の市ノ瀬地区の背振山中で6月にツキノワグマらしい生物の目撃騒動があった。